謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のオトメの感想。
サブタイトル §
第4話「炎の転入生!!」
あらすじ §
ニナは事実上の舞闘における勝利を認められ、ガルデローベ残留となります。
アリカは、倒れそうになった宇宙船を支え、人々を助けた功績により、ガルデローベ入学を認められます。
入学にあたり、オトメとは、けして男とは身体を触れ合わせることができないこと。そして、自分が仕える要人とは生死を共にするという話をされます。
アリカは、ガルデローベで話題の人になります。
アリカは、ニナとエルスティと同室となります。
アリカは、学費の請求書を渡されますが、誰もそれを払う人がいません。
アリカは、制服を汚し、洗濯しようとしますが、洗濯機はどれも使われていました。アリカはあとでも良いと思い、制服をそこに置いたまま立ち去ります。
しかし、何者かが深夜にそれを持ち去ります。
感想 §
初っぱなから、これは凄い!
倒れる宇宙船(飛行機?)を支えるアリカ。限界を超えると、服が割れて落ちていきます。つまり、力の限界と共に、貞操の限界も迎えるわけで、ピンチが2重に強調されます。1つの描写に複数の意味が込められていたりする凝った演出が見られる作品ですが、これは特に素晴らしいですね。
そこで助けに入るハルカちゃんも良いぞ! アリカとは似ているタイプ?
アリカは、ハルカという身近にいない応援団を手に入れたことになりますね。そう、ここでは「身近にいない」という点が秀逸です。味方はいても、そう簡単には助けてもらえません。本人が頑張るしかないのです。
そして、明かされるオトメなるものの性質。一生、男と触れ合うことができないという制約。Y染色体がどうのという理屈も語られますが、男子禁制の修道院的な禁断の快楽への扉を開く行為にも思えます。しかし、もう1つの制約、つまり要人と命すら共有するという条件は、生半可な覚悟では乗り出せない世界の存在を示唆しますね。
しかし、本当に面白いと思ったのは、アリカを襲う新たなるピンチ。当然のごとく請求される学費。あまりに当たり前すぎて、逆にシビアなピンチに思えます。はたして、どのようにしてアリカは学費を稼ぐのか!?
さりげなく、クラスの名前が「星組」となっているのは、まさに宝塚的ですね。オトメになれるのはほんの僅か、という設定は、スターになれるのはほんの僅かという宝塚的なシステムの反映とも言えます。
そして、(アリカは)すぐ潰されるかもしれない、という外野の評価。女ばかりの小さな閉鎖的な社会の汚さも忌憚なく描こうとしていますね。これも良いところです。
今回の名台詞 §
アリカ「ねえ、エルスちゃん」
まるで魔法少女隊の「アルスちゃん」を彷彿とさせる良い台詞です。
アリカは、赤毛のアンを思わせるシーンもあるし。