時に2010年12月31日……。
FALKENのレーザーでベルカ飛行隊を軽く蹴散らしたラーズグリーズ隊の者達は、SOLG降下を前に私語にいそしんでいた。
グリム「そうだ、来週誕生日だったんだ……僕」
スノー「見ろ。生きていればいいことがある!」
オーカ・ニエーバ「(誕生日が良いこととは若いなぁ。私など、誕生日など永遠に来て欲しくないよ。歳は取りたくないからねえ)」
ブレイズ「(えっ。誕生日が良いこと? 前にナガセの誕生日を祝おうとして蝋燭何本いるって聞いたらはり倒されたことがあるのに)」
ナガセ「(誰も私の誕生日を話題にしませんように。そして、私の年齢を気にしませんように。ACE COMBAT 04のMission 11(2005年3月14日)に出てきたエアイクシオン701便の副操縦士のナガセが私だと知られるわけにはいかない……。あくまで私はオーシア空軍に入って初めて飛んだ初々しい少女パイロットで押し通さねば)」
補佐官「大統領。このナガセ大尉の年齢詐称問題はどうしましょう」
ハーリング「うむ。素敵な声のお嬢さんは人気があるからな。その真相がばれると、国家の英雄のイメージが崩れてしまう」
補佐官「それでは……」
ハーリング「真相は2020年まで封印しよう」
補佐官「しかし、ナガセ大尉関係の情報だけ封印するというのは……」
ハーリング「では、事件に関する情報を全て封印しよう」
補佐官「って、そんな簡単に……」
『英雄 悪魔 そして亡霊―ベルカ紛争における謎の英雄達』からの抜粋
―OBNジャーナル2014年7月特別号―
オーシア連邦第48代大統領 ビンセント・ハーリングは、ベルカ事変に関係する全報告を 2020年に公開することを昨年の連邦最高議会において表明した