Dynabook SS S8が修理完了して戻ってきました。
ピックアップサービスを利用し、修理対象機をそのまま梱包もせず運送業者に渡し、パソコンポで梱包されて戻ってきました。
ステータスの変化は電子メールで通知され、かつWebからステータスを確認できたので、不安が少ない修理依頼でした。
時間的な経緯 §
- Webから修理を申し込んだのは2006/01/13の昼間。
- ピックアップ予定の日時は、2006/01/14 09:00-12:00。時間的にはこれよりかなり遅れたと記憶します。
- 2006/01/22 15:47:53の状況として、ステータスは「出荷済み」という通知メールを受信
- 2006/01/23 昼頃手元に到着
このスケジュールを見る限り、東芝の技術者は、休日に修理して発送してくれたことになります。
全体で、ほぼ丸10日で修理完了という計算になります。
ただし、HDD交換に伴ってHDDが初期状態に戻されているので、旧状態への復帰には更に数日を要する見込みです。
修理内容 §
以下は通知メールの内容を原文のまま転載しています。
(丸付き数字はUTF-8では機種依存文字ではないので、原文のまま掲載しています。このページをシフトJIS等で見る場合、あるいは使用するフォントに収録されていない場合には表示されない可能性があります)
ご依頼内容を確認し診断の結果、①ACアダプター②キーボード③ヒンジ(L/R)の故障を確認し、交換致しました。
④イーサネットコネクタの接触不良は確認できませんでしたが、ハードディスク故障により現象が発生していると考えられますので、ハードディスク交換を行ないました。ハードディスク交換の際、お客様のデータは全て消去され工場出荷時状態での返却となります。
⑤タッチパッドボタンの異常は確認できませんでしたが、ご希望によりタッチパッドボタンの交換を行ないました。
修理結果 §
パソコンポの梱包で戻ってきました。問題ない梱包です。
誤ってPCカードスロットに入れたまま送ってしまったCFカードアダプタは別途プチプチに巻かれて入っていました。適切な対応に感謝。
交換パーツされたパーツは戻りませんでした。交換された故障品のキーボードやHDDなどは、戻ってこなかったということです。ちなみに、以前Let's noteのキーボード交換の修理を行ったときには、交換された壊れたキーボードが戻ってきたと記憶します。その点では、やや不満。
交換されたキーボードは、Fnキー併用で使う音量大小操作のアイコンが以前と違う表記になっているような気がしますが、特に動作に問題は無し。というよりも、非常に良いタッチ戻ったので、嬉しいです。
ヒンジも強くなりました。
AC電源ももう切れません。
タッチパッドのボタンもぐらつきが無くなりました。
HDD交換の問題 §
HDD交換は、当初想定しない問題でした。
しかし、読み書きできない領域があるという理由で、交換するかどうかの問い合わせが来ました。内容の初期化込みです。(上記の説明文と若干のずれがある)
(本当かどうか分かりませんが、東芝に修理に出すとかならずこれを聞かれるという話もあります。不良セクタは非常に高い確率でどのHDDにも存在することから、その気になれば交換を勧められるかもしれません)
結局、以下の3つの理由でこれは承諾しました。
- 正確な状況を問い合わせるだけで時間を食いそう
- 明確に短命化が進んでいる現在のHDDの状況からして早めの交換は好ましい選択
- たまに環境はゼロから再構築した方が良い
この結果、かなり高くつく修理となりました。
修理代金は、当初に想定した約2倍となる以下の金額でした。
これが高いか妥当かは微妙な判断となります。
これだけあれば新しいノートが買えるという突っ込みは、「気に入らないノートなんぞ、何台買えても意味のない比較」と一蹴できます。
また、少なくともあと1年安心して使い続けることができるとすれば、これだけの出費は妥当という考え方ができるかもしれません。
とはいえ、それでも修理代金としては「高い」という印象が残るのは否定できません。当初の予想金額よりも高いし、絶対的な金額としても高く付いています。
特に、年末に仕事場で使う新しいマシンを買ってしまって大きな出費となった直後だというのに、この金額は痛いです。
総合評価 §
プラスとマイナスの要素がありますが、プラスの方がやや優越している感じがあるので、良かったということにしましょう。
このDynabook SS S8は、少なくともあと1年は使うぞ!!
少なくとも、機械的に動くパーツ(キーボード、パッドのボタン、HDD、ヒンジ)は全て交換したので、しばらくは大丈夫でしょう。
余談・メーカーから裏切られるノート人生 §
どうも、私は「これだ!」というノートPCに出会うと、その直後にメーカーに裏切られる人生を送っているようです。
最初に「これだ!」と思ったのは、PanasonicのAL-N2T520Jです。これはトラックボール装備というだけでなく、総合的に良くできたノートでした。しかし、トラックボール路線の直接の後継機は一般向けとしては存在しません。ユーザーの苦情に押されてか、業務用として開発されたCF-S23を一般向けに発売してくれたのでとても助かりました。このCF-S23は本当に名機でした。しかし、これの後継機も事実上存在しません。一応、このあとトラックボール装備として発売されたCF-B5FRを買いましたが、これは褒めるべき長所が1つもないとんでもない出来の悪い機種でした。いや確かにトラックボールは付いていますが、ボールが小さすぎて使いやすいデバイスとはとても言えないものでした。だからトラックボール装備すら長所には数えられないのです。
しかしまあ、Dynabook SS S8が入院すれば、予備のノートということでCF-B5FRを復活せざるをえません。
その結果、この2台の歴然とした差を思い知らされました。
Dynabook SS S8もけして満点を与えられる機種ではありません。
100点満点で言えば、50点と言ったところでしょう。
しかし、15点ぐらいしか与えられないCF-B5FRと比較すれば圧倒的な天国です。
では、どうしてかつてはCF-B5FRなど使っていたのかといえば、15点のノートは1~2点のノートと比べれば圧倒的な天国と言えるからでしょう。
そして、Dynabook SS S8も後継機種に恵まれていません。一応、2005年12発発売のDynabook SS S21という機種が存在しますが、東芝自身があまり積極的に宣伝していないのです。性能もさほど高くない割に非常に高価で、しかも重さはDynabook SS S8よりも重いのです。頑張ってお金を貯めて買おう……という意欲が沸かない機種です。
まさにメーカーから裏切られるノート人生……。