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2006年01月27日
トーノZEROアニメ感想舞-乙HiMEtotal 2658 count

実はチエおねえさまに悪事がバレバレの追いつめられた悪党、トモエちゃん!?

Written By: トーノZERO連絡先

 トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。

 今日の舞-乙HiMEの感想。

サブタイトル §

第16話「約束だよ!」

あらすじ §

 卒業記念舞闘の代表の座は、アリカとニナが勝ち取ります。

 トモエは、控えの選手ということになります。

 トモエがアリカに嫌がらせをさせた黒幕であることは、チエにばれていました。トモエを注意するチエの言葉をエルスは聞いてしまいます。

 アリカに負けたトモエは、薬品を使ってアリカを出場不能にさせようとします。それに気付いたエルスはアリカを助け、自分が負傷します。

 夜、庭園で3人は同じ歌の異なる歌詞を知っているということを知ります。

 アリカは、足長おじさんにプレゼントするハンカチを刺繍します。

 卒業記念舞闘の日が来ます。

 それに先立ち、新しい城の除幕式が行われます。

 ところが、それはマシロが考えたデザインとは似てもにつかない醜悪なもので、しかも凶悪な武器を発射して破壊をもたらしました。そして、多数の昆虫型飛行メカが襲来します。

感想 §

 こう来るのか!

 オープニングが新しいものに変わっています。

 映像がどことなくガンダムSEEDのオープニングっぽいムードなのはどうかと思いますが、全体として悪くはないです。

 その内容は牧歌的な学園ドラマの終焉を暗示しています。

 国家を代表する軍事力となるオトメは、何かあれば戦わねばなりません。たとえ親友同士であっても、それぞれが国家を代表しているとなれば、逃げることはできません。それは、既にこの作品の中で語られたことです。

 そして、まさにそれが現実となる戦乱の時代が予感される中、このオープニングは一人前のオトメとして戦うアリカやニナを描きます。もはや子供っぽいコーラルローブではありません。

 最終的にアリカとニナは激突してオープニングは終わります。

 そういうオープニングを見せた後で、まさに牧歌的な学園ドラマの中、アリカとニナとエルスは夜中に寝転がって一緒に夜空を見上げたりします。心を許す素敵な関係を持った3人として。

 しかし、既にオープニングでアリカとニナの激突を示されてしまった視聴者としては、これを見るのは胸を締め付けられる思いです。

 もちろん、その思いこそが、この作品が提供する最大級の「価値」であることは間違いありません。それぐらい心を揺さぶってくれてこそ、わざわざ無い時間をひねって見るだけの意義があると言えます。

 (だからこそ、新オープニングは今回から入れる必然性があったのでしょう。1月冒頭からではなく)

 もう1つ、マシロのドラマという面でも見所がありますね。子供っぽい城の絵を描き、やる気を出して為政者としての道を踏み出したマシロですが、ここで突きつけられたのは、まさに自分が道化にすぎないという生々しい現実です。なんだか良く分からない連中に勝手な城を造られてしまったのに、そのことに気付いてすらいなかったのです。これで、為政者として人々を率いていこうなどと思うのは僭越すぎます。それを突きつけられたマシロも、大人への階段を一歩あがらねばならないでしょう。もはや、屋根に花が咲いたお城の絵など描いていることなど、自分で自分が許せないことになるでしょう。

 陳腐なよくある成長ドラマというなかれ。

 成長しないアニメばかりが氾濫する状況では、誠実な成長ドラマはとても貴重です。

今回の一言 §

 もしかしたら、この作品の一連のサブタイトルには何か意味があるのだろうか……ということを思わなくもないです。思い過ごし……という気もするのですが。

 第13話「茜色の空に…」で生々しくグロイザーXを思い出したことは既に書きましたが、今回の「約束だよ!」とは、『小さなアヒルの大きな愛の物語 あひるのクワック』の主題歌「約束だよ」を連想させます。無名時代の林原めぐみが歌っていたものですが、音楽的にも優れた歌で、エンディングの「ハッピー・ハッピー」と併せて名曲と言って良いと思います。作品そのものも語り出せば100行ぐらいは軽く叩き出す位の名作アニメと言えますがそれは我慢するとして。しかし、その名作アニメも知名度は低くマイナーです。ところが、マイナーであるにもかかわらず、本編放送からかなりの期間を経てからシングルCDとして発売されているのです。やはり、知る人ぞ知るという感じで、ニーズがあるのでしょうか。男の子声優として歌っていて、アイドル声優的な色気は一切無いにも関わらず……。ちなみに、このCD、私は買いました。

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