意外にも面白かったWonder Festival 2006 Winter

　サクッと行ってきました。

　今年の冬のワンフェスです。

　全般的なことを言えば、全く予想していなかったことですが、とても面白い体験となりました。いつもよりも面白く感じられたということです。考察は最後に書きます。

戦艦イーハトーヴ §

　ワンダーショーケースの「戦艦イーハトーヴ」は現物を見ました。

　しかも、人が邪魔で良い角度から見ることができず、艦尾側の非常に悪い角度から。

　それにも関わらず、非常に良いバランスの造形に見えたので驚かされました。おそらく、どの角度から見ても隙がない良くできた造形でしょう。造形物のあるべき姿の1つを体現してお手本としても良いと思いました。

　が、しかし、私の立場で言えば合格点は出せません。

　この水準で止めて良ければ、架空戦艦の造形に、私がこれほど苦労することはなかったのですよ。

　ああ、引退するっていいなぁ。じゃあ自分で作れよと言われずに言いたいことが言える～ (笑。

　たとえば、この造形物がいったい何か、見てもさっぱり分かりません。

　ラベルに戦艦と書いてあるから戦艦だろうと分かります。

　言葉に頼るのは造形としては敗北だと思います。

　更に、戦艦だと納得したあとで、それがどのような戦艦であるかが分かりません。潜水艦のようなフォルムから、水中で戦う戦艦なのかとも思えますが、そうではないかもしれません。宇宙戦艦、あるいは何か架空の環境で戦う戦艦かもしれません。それについて、造形が何も語ってくれないのです。

　逆になんだか良く分からないものとして提示するなら、潜水艦的な記号を入れるべきではありません。

　そういう意味で、この造形には合格点はあげられない、というのが私の印象です。

　うん、架空戦艦の造形に関してだけはうるさい人だぞ、この私は (笑。

戦利品 §

　大ざっぱに巡回中に、偶然に遭遇しました。

　1/144スケールの様々な機種のエッチングパーツを売っていてナイスだ!

　ただ、F4Uのパーツはあっても、肝心のF4F(好きなんだ!)のパーツは無し。

　しょうがないので、次善の選択として、まだ組んでいないSWEETの零戦のことを思い出して、それ用として上記のものを買い込みました。ちなみに、2つ買って1つは父へのおみやげ。

　ちなみに、時限流はストレート組みが基本ですが、エッチングパーツも使ってみたいと思っていたのです。

　買って立ち去ろうとしたら、年配のおじさんが以下のパーツをオマケでくれまいた。

　99艦爆で使うと言っていましたが、これは凄いですよ。あの小さな1/144の機体の下にぶら下がっているもっと小さな爆弾に付く安定翼です。

　これは精密工作の道具から見直さないと組めない代物か!?

　アニメ「よみがえる空」のUH-60Jです。会場限定の先行発売と言っていました。

　これも父へのおみやげです。父は日本の軍用機(自衛隊機含む)を作る人なので。

　とはいえ、中を見たらしっかりエッチングパーツも入っていて絶句。

　凝ってる……。

今回のワンフェスの特徴 §

　今回のワンフェスはビッグサイトの西館全体を使っています。

　最初は、ガレキ系のディーラーが上の方に集められているという話も聞きましたが。

　私の印象から言うと、退屈な萌え系ガレキが上に隔離され、企業ブースが中央ホールに隔離され、トイフェス絡み(?)で中古ディーラーが既に数を減らした結果と相まって、実は1階の主要部分はバリエーション豊かで意外性のある面白い世界になっていると感じられました。

　一時期は、WTMブーム絡みで発生した1/144戦車系ディーラばかりが目立つということもありましたが、今はそういうこともありません。戦車もあるし、船もあるし、飛行機もある。キャラクターモデルも、美少女とロボット以外のアイテムが比較的あちこちで目に入って好ましいと思いました。

　また、そういうオタク系ではない造形物を出しているところもあるし。(飛行船型の照明?)

　見ていて全く飽きないし、とても面白いと思いました。

　何の期待もせずに行った割には、思いがけない嬉しい結果でした。