2006年03月03日
トーノZEROアニメ感想舞-乙HiMEtotal 2130 count

参った! ここまでやってくれちゃうのか! 血筋に頼らず身体を張って人の上に立つマシロ女王!?

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。

 今日の舞-乙HiMEの感想。

サブタイトル §

第21話「白き姫、目覚めるとき」

あらすじ §

 ナギはニナこそ真の女王であるという着想を得ます。

 アスワドの村の近くに、かつてマシロと一緒にいた難民達が来ます。

 ミドリは掟に従い彼らを殺そうとします。

 怪物に難民が襲われ、ミドリの制止を聞かず、マシロはアリカをマテリアライズさせ、救助させます。

 しかし、かつてマシロに親切にしてくれた少女、ミミは救助が間に合わず死にます。

 マシロは、ミントブルームの王女としての覚悟を決め、ミドリに難民の受け入れを求めます。マシロは、アスワドにガルデローベの技術を渡すと約束し、同盟が成立します。

 ミドリ達は、アスワドの村を襲撃したアルゴス14世を根絶やしにすべく出撃します。

 ウォンと部下のオトメは、その隙を突いてマシロを誘拐すべく待機していました。

感想 §

 マシロは、救いを必要としている民を目の前にして、人の上に立つ者として当然行うべき行動を取ります。

 それは、かつてのマシロにはできないことであり、ミドリの行動を間近に見ることで学び取ったことだと言えるかもしれません。

 しかし、単にミドリの真似をしたというような単純な話ではありません。

 実は、この作品の始まった時点からマシロに身に起こった様々な出来事が積み重なり、マシロの中では「解決すべき課題」が既に明瞭な形を成していたと言えます。最終的に必要とされたことは、その課題から目を背けないこと、そして自分の身体を張る覚悟を決めることだったわけです。

 この作品は、いくつもの物語が複数平行して走っていて絡み合っていますが、そのうちの主な1本は、紛れもなくマシロが本当の意味で女王になるという成長のドラマでしょう。

 ちなみに、高貴な者が何らかの事情で流浪するというのは典型的な「貴種流離譚」であり、太古から繰り返される物語のパターンということができます。大衆が大好きな物語の1つの類型です。しかし、良くあるパターンだからといって油断すると痛い目に遭う危険な類型でもあります。このジャンルはいくらでも堕落できます。たとえば、流浪する貴人がどんなに愚劣であろうとも、「おお、あなたこそ真の王子(あるいは王女、その他もろもろ)に間違いありません。探しておりましたぞ!」という台詞を付けることでハッピーエンドに持ち込めます。

 しかし、この作品では、まさにそのような台詞抜きで、貴人が自らの立場を回復して見せねばなりません。超越的な秩序によって立場を肯定されるのではなく、自分自身の態度と言葉で、民を納得して従えねばならないのです。

 更に言えば、マシロは真の王女ではないことが繰り返し示唆され、本人もそのことを知っています。つまり、その意味でも、「おお、あなたこそ真の……」というパターンに陥ることを潔く拒絶していると言えます。

 実に尊く、気高い作品です。

更に感想 §

 実はさりげなく大きな見所になっているのが、ニナとウォンの関係です。

 それにも関わらずウォンを嫌いになれないニナと、それにも関わらずニナを嫌いになることができないウォンは、相手に対する気遣いの心を持ちながらもすれ違ってしまいます。

 そして、二人の中間にいて意地悪く笑うナギが、また良い味を出していますね。

 ちなみに、意外というよりも、「やはり」という感じで、ニナ=王女説というものがナギによって提示されました。拾われた孤児であるニナも経歴が空白であり、実は王女だという秘められた真相があるという可能性がありました。過去に不詳の経歴を持つのは、アリカとマシロだけではなかった、ということですね。

 しかし、それにも関わらず、人々を率いるだけの風格を備えているのはニナでもアリカでもなくマシロだけです。マシロは、「血統」抜きで、王女たらんとしています。(いやまあ最後までどんでん返しがあり得るので、実はマシロが本当の……という可能性を完全に排除はできませんが)

 血を問題にしないドラマは凄く好きです。なぜなら、それは「全ては努力によって勝ち取りうる」ということにつながるからです。持たざる者に希望を与える良い物語です。

今回の一言 §

 いやはや。

 今日はとんでもない日ですね。

 まず、最初に見たケロロ軍曹にいきなり登場のアノマロカリス。まるで明日から公開される映画ドラえもん『のび太の恐竜2006』に対抗するかのような古代生物ネタをかっ飛ばしてくれて、思わず超マニアック! 実はアノマロカリスからナウシカにつながる構成には深い理由があった!?などと感想を書いてしまったし。

 次に見た月曜深夜放送のトランス☆LOVERの録画も凄い。なかなか良い感じのラブ・トランスの紹介とそれをやっているDJのインタービューですが、お台場あたり(?)で車を運転中のDJの言葉を夜景の車窓を背景に撮影しているのは非常に印象深いです。更に、ちびまる子ちゃんのトランスミックスのアルバムのさわりの紹介も印象的。お金がたっぷり余っていれば、即座にオーダーしたいところ。(でも、その金があったら、舞-乙HiMEのサントラも欲しいな)。更に凄いのが、このアルバムで歌っている一人がファッション雑誌Cawaiiのカリスマモデルだという話。歌手でもないファッションモデルが歌うというのが凄い話ですが、たぶんトランスならそれはOK。ボーカルも最終的に音だから。

 とまあ、ここまででかなり凄く来てる状態だったのに、その上で見たのがこの舞-乙HiMEですよ。実は、トイレ行こうと思っていたのに、見始めたら終わるまでトイレに行けませんでした。

 いや~、本当に今日は凄い日になってしまいました。

 こういう特異日がたまにはあるものですね。

Facebook

キーワード【 トーノZEROアニメ感想舞-乙HiME
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参った! ここまでやってくれちゃうのか! 血筋に頼らず身体を張って人の上に立つマシロ女王!?

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 トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。

 今日の舞-乙HiMEの感想。

サブタイトル §

第21話「白き姫、目覚めるとき」

あらすじ §

 ナギはニナこそ真の女王であるという着想を得ます。

 アスワドの村の近くに、かつてマシロと一緒にいた難民達が来ます。

 ミドリは掟に従い彼らを殺そうとします。

 怪物に難民が襲われ、ミドリの制止を聞かず、マシロはアリカをマテリアライズさせ、救助させます。

 しかし、かつてマシロに親切にしてくれた少女、ミミは救助が間に合わず死にます。

 マシロは、ミントブルームの王女としての覚悟を決め、ミドリに難民の受け入れを求めます。マシロは、アスワドにガルデローベの技術を渡すと約束し、同盟が成立します。

 ミドリ達は、アスワドの村を襲撃したアルゴス14世を根絶やしにすべく出撃します。

 ウォンと部下のオトメは、その隙を突いてマシロを誘拐すべく待機していました。

感想 §

 マシロは、救いを必要としている民を目の前にして、人の上に立つ者として当然行うべき行動を取ります。

 それは、かつてのマシロにはできないことであり、ミドリの行動を間近に見ることで学び取ったことだと言えるかもしれません。

 しかし、単にミドリの真似をしたというような単純な話ではありません。

 実は、この作品の始まった時点からマシロに身に起こった様々な出来事が積み重なり、マシロの中では「解決すべき課題」が既に明瞭な形を成していたと言えます。最終的に必要とされたことは、その課題から目を背けないこと、そして自分の身体を張る覚悟を決めることだったわけです。

 この作品は、いくつもの物語が複数平行して走っていて絡み合っていますが、そのうちの主な1本は、紛れもなくマシロが本当の意味で女王になるという成長のドラマでしょう。

 ちなみに、高貴な者が何らかの事情で流浪するというのは典型的な「貴種流離譚」であり、太古から繰り返される物語のパターンということができます。大衆が大好きな物語の1つの類型です。しかし、良くあるパターンだからといって油断すると痛い目に遭う危険な類型でもあります。このジャンルはいくらでも堕落できます。たとえば、流浪する貴人がどんなに愚劣であろうとも、「おお、あなたこそ真の王子(あるいは王女、その他もろもろ)に間違いありません。探しておりましたぞ!」という台詞を付けることでハッピーエンドに持ち込めます。

 しかし、この作品では、まさにそのような台詞抜きで、貴人が自らの立場を回復して見せねばなりません。超越的な秩序によって立場を肯定されるのではなく、自分自身の態度と言葉で、民を納得して従えねばならないのです。

 更に言えば、マシロは真の王女ではないことが繰り返し示唆され、本人もそのことを知っています。つまり、その意味でも、「おお、あなたこそ真の……」というパターンに陥ることを潔く拒絶していると言えます。

 実に尊く、気高い作品です。

更に感想 §

 実はさりげなく大きな見所になっているのが、ニナとウォンの関係です。

 それにも関わらずウォンを嫌いになれないニナと、それにも関わらずニナを嫌いになることができないウォンは、相手に対する気遣いの心を持ちながらもすれ違ってしまいます。

 そして、二人の中間にいて意地悪く笑うナギが、また良い味を出していますね。

 ちなみに、意外というよりも、「やはり」という感じで、ニナ=王女説というものがナギによって提示されました。拾われた孤児であるニナも経歴が空白であり、実は王女だという秘められた真相があるという可能性がありました。過去に不詳の経歴を持つのは、アリカとマシロだけではなかった、ということですね。

 しかし、それにも関わらず、人々を率いるだけの風格を備えているのはニナでもアリカでもなくマシロだけです。マシロは、「血統」抜きで、王女たらんとしています。(いやまあ最後までどんでん返しがあり得るので、実はマシロが本当の……という可能性を完全に排除はできませんが)

 血を問題にしないドラマは凄く好きです。なぜなら、それは「全ては努力によって勝ち取りうる」ということにつながるからです。持たざる者に希望を与える良い物語です。

今回の一言 §

 いやはや。

 今日はとんでもない日ですね。

 まず、最初に見たケロロ軍曹にいきなり登場のアノマロカリス。まるで明日から公開される映画ドラえもん『のび太の恐竜2006』に対抗するかのような古代生物ネタをかっ飛ばしてくれて、思わず超マニアック! 実はアノマロカリスからナウシカにつながる構成には深い理由があった!?などと感想を書いてしまったし。

 次に見た月曜深夜放送のトランス☆LOVERの録画も凄い。なかなか良い感じのラブ・トランスの紹介とそれをやっているDJのインタービューですが、お台場あたり(?)で車を運転中のDJの言葉を夜景の車窓を背景に撮影しているのは非常に印象深いです。更に、ちびまる子ちゃんのトランスミックスのアルバムのさわりの紹介も印象的。お金がたっぷり余っていれば、即座にオーダーしたいところ。(でも、その金があったら、舞-乙HiMEのサントラも欲しいな)。更に凄いのが、このアルバムで歌っている一人がファッション雑誌Cawaiiのカリスマモデルだという話。歌手でもないファッションモデルが歌うというのが凄い話ですが、たぶんトランスならそれはOK。ボーカルも最終的に音だから。

 とまあ、ここまででかなり凄く来てる状態だったのに、その上で見たのがこの舞-乙HiMEですよ。実は、トイレ行こうと思っていたのに、見始めたら終わるまでトイレに行けませんでした。

 いや~、本当に今日は凄い日になってしまいました。

 こういう特異日がたまにはあるものですね。

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