良いところが多い巻なのですが、1つだけ。
大阪万博を再現するという話は面白いですね。
万博と呼ばれるイベントはいくつも開催されていますが、1970年の大阪万博だけはやはり別格でしょう。もちろん、きれい事の話ではなく、時代の変わり目を象徴する多くのトラウマを残したイベントとして。
それを、大阪人の意地によって再現するという展開は、やはりこち亀ならではの内容でしょうね。
ちなみに、昔の良かった出来事というきれい事のような話の流れですが、インチキの月の石や、インチキの宇宙人などのネタによって、実はかなりの毒も含んでいる良い話だと思います。けして、イベントをきれい事として肯定していないところが見えてきますね。