トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日のポケモンAGの感想。
サブタイトル §
「バトルタワー!以心伝心バトル!!」
あらすじ §
バトルタワーでのリラとのバトルに負けたサトシは、ポケモン達と一緒に過ごすことで心の絆を強めます。
また、リラとも一緒に過ごします。
しかし、サトシはポケモンの心が分かりません。
サトシは、同じポケモンを使って、リラと再戦します。
バトル中に、サトシは自然とポケモンと心を1つにして戦うことができ、勝利します。
サトシは、アビリティシンボルをゲットします。
サトシは、エニシダから最後の挑戦となるバトルピラミッドの場所を教えられます。
リラは女性としてサトシに心惹かれていた事実を匂わせますが、サトシはそれを知らないまま旅立ちます。
感想 §
あ~~~~~っっっっっ。
こういう凄い話をさりげなく放送してくれるからポケモンAGって好きだぞ!
何が凄いって、いろいろあるわけですが。
まず、ポケモンと心を通わせるということが、とても自然な流れで達成されていること。一緒に遊んで、特訓し、スピアから逃げ、そういうことをやっているうちに、自然に心の交流が芽生えます。しかし、相手の考えを読める訳ではありません。人はそれほど便利にはできていないのです。
ところが、いざバトルになるとポケモンとサトシの心は1つになります。考えていることが分かってしまうのです。1つの目標に向かって一緒に熱くなると、それと意識することなく分かってしまうわけですね。この自然な流れ、描写は凄く良いです。
もう1つ外せないのがリラです。リラの立場は実は複雑です。フロンティアブレーンとしての責務、サトシの友人としての立場、そして、密かにサトシに心惹かれる女の子としての気持ち。更に、熱いバトルを行うエキサイティングな魂の鼓動。
それらが渾然一体となったとき、リラもフロンティアブレーンの立場を一歩踏み越えたバトルを行っていたと言えるのでしょう。それは、リラの態度だけでなく、エニシダの「電磁砲は命中率が低い。それなのに勝負所で使ってしまうとは、リラも珍しく熱くなっていたようだね」という台詞にもよく出ていますね。
そして、もう1つ。これは要するにサトシが旅の途中で出会った女の子に惚れられるという話なのですが、実はサトシはそのことに気付くことなく去っていきます。非常に屈折して分かりにくい構造になっているわけですが、そういう愛のあり方そのものが、新鮮で魅力あるものに思えますね。リラは良い娘です。
他に、ポケモンより食べ物を狙うロケット団も面白い見せ場です。名乗りもしっかり食べ物バージョン (笑。
今回の一言 §
そういえば、現在のオープニングの歌詞は、世界の広さに対する畏敬の念がきちんと込められた良い歌詞ですね。インターネットでよくある「僕は何でも知っている」というような無知なお子様の対局にあるものです。どこまで極めても果てが見えないのが世界の本質です。そういう本質を正しく把握しているからこそ、長寿シリーズになってもポケモンAGは凄い内容を繰り返し送り出せるのでしょうね。