2006年04月01日
川俣晶の縁側過去形 本の虫感想編 total 2873 count

バカの壁, 超バカの壁 養老孟司 新潮社

Written By: 川俣 晶連絡先

 バカの壁は再読。

 超バカの壁は初めて読みます。

 しかし、時間と体力が極めて乏しい状況下で、時間をかけてじっくり読むだけの意義を見いだせませんでした。

 なので、思いっきり斜め読みしました。

 まず、私と同じように考えていること……、というよりは本来常識であるべきことが多数出てきていると思います。本質的に、そのような事柄を今更こういう本から読み取ろうという態度の方が本来はおかしい。

 ゆえに、じっくり読む意義を見いだせないと言えます。

 それとは別に、微妙な問題については、必ずしも同じ意見ではない……という部分もあります。それはまあ、そういうものでしょう。それがバカの壁の結論でもあるはずです。

 最後に1つだけ問題なのは、どうも文章がねちっこい感じで、読んでいて気持ちよくないことです。もうちょっとシェイプアップした小気味よい文章になっていれば、もっと気持ちよく読めたかもしれません。