いや~、これも面白いですね。
中身の面白さは当然のことなのでさておき。
実は、この菊池直恵という作者は、とてもマンガが上手いのではないだろうか……という気がしてきました。あまりに自然にすらすらと読めるので意識していなかったのですが。
作品中に登場するキャラクターとしての菊池直恵と、作品を描いている菊池直恵は、実は別個の存在であって、作中の菊池直恵はある意味で実在する人間という意味でのキャラクターに過ぎないのではないかと……。
つまりですね。
作中の菊池直恵がいかに投げやりになっていようとも、駅や車両が丁寧に描かれている訳ですよ。つまり、投げやりになった自分を客観視して、それをキャラクターとして描いている訳です。
こういう凝った真似は、実はそう簡単にできないような気がします。