2006年04月28日
川俣晶の縁側過去形 本の虫感想編 total 2381 count

へうげもの 2 山田芳裕 講談社

Written By: 川俣 晶連絡先

 美術品としての茶道具にこだわる戦国時代の歴史コミック……。

 おそらくは、開運!なんでも鑑定団のブームが無ければ成立しない作品でしょうね。

 面白いのは、主人公が戦国武将のはしくれでありながら、ひたすらへっぽこな数寄者であるところですね。いや本当に「へっぽこ」なのですよ。周囲でいかなる陰謀が起こっていても、それに気付くことはありません。それでいて、自分はいろいろと策を巡らせているつもりです。

 ちなみに、このコミックの弱点はキャラの顔の区別が付けにくいこと。そもそも、信長を斬ったのが誰かも分からなかったし。おかげで、ストーリーにはなかなか入り込めませんでした。とほほ。