2006年09月19日
川俣晶の縁側過去形 本の虫感想編 total 2778 count

王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 2 大河原遁 集英社

Written By: 川俣 晶連絡先

 うわ~。

 やはり、これは面白い。

 服1つで人間が変わってしまう……というのは、椅子の調整1つでガラッと仕事の効率が変わる状況を経験している現状では、とても説得力があります。実際、新しい椅子の座と肘掛けの高さを下げたら、威圧感が大幅に減ってとても気楽に座れる感じになりました。

 って、その話題は置いておいて。

 このコミックを読んでいると、徐々にナポリが好きになってきますね。そして、織部がナポリに住み続けている理由も何となく分かってきます。

 もちろん、ナポリは理想の街などではなく、駄目な人間やイヤなこともあります。それでも、楽天的に日々を生きていけそうに思えるところが良いわけですね。

 残りの3~10巻も買ってしまおうか……。

マルコの価値 §

 いつも陽気な態度で、さりげなく他人の生活に入り込んでくるマルコ。

 実は、こういう少年の価値は大きいかもしれません。

 楽天的で陽気なムードに巻き込まれれば、それだけ日々のストレスが和らぎます。

 銀河英雄伝説ファンの「ユリアンがお嫁さんに欲しい」という主張と同様の意味で、マルコが欲しい気持ちがちょっとあるかも。