2006年09月26日
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スペース1999は死なず! 22年後にファンの手で作られた続編"Message from Moonbase Alpha"!!

Written By: トーノZERO連絡先

 いや~、どれほどあり得ない話であろうと、「無い」と決めつけてはいけない……という教訓に遭遇しました。

 さる理由(オータムマガジンの熱心な読者ならたぶんいずれ分かる)で"サイコンのマヤ"について検索している時に、とんでもない事実に突き当たりました。

 WikiPediaのジーニア・マートン(スペース1999のサンドラ役)の説明の中に、スペース1999に関して、以下のような文章があります。

22年後、再びファンの手で短編 Message from Moonbase Alpha が作られ、唯一の登場人物サンドラ・ベネスとしてこれに出演した。脚本家はシリーズの作家 en:Johnny Byrne である。このショートフィルムは他のエピソードと共に、完全版DVDに収められている。

Message from Moonbase Alpha は、いまやファンの間では「第49話」として捉えられており、ストーリー全体の円環構造(この項目の最後の部分に簡単なプロットを書きます。未鑑賞の方はご注意ください)を決定したものだと考えられている。このショートフィルムは1999年9月13日にロサンジェルスで公開。この日はドラマ世界でアルファの放浪が始まった日であり、考え抜かれた内容ともども、作品世界を閉じるにふさわしいものであった。

 いやまったく参りました。

 いろいろな意味で。

 恐らく、特撮関係の媒体などに目を配っていれば気付くチャンスはあったのでしょう。

 しかし、「もはや気になる特撮作品関係で新しい話題など出てくるはずもない……」と思い込んでいて、知るチャンスを自ら逃していたのでしょう。

 それにしても、ファンムービーとしてこのような作品が作られるというのは、それだけ熱心なファンがいるということで、素晴らしいことですね。特に、サンダーバードよりも、スタートレックよりも、スペース1999にこだわっているファンなど私ぐらいのものかと半ば思い込んでいましたが、そうでもなさそうだ……という感じですね。

 しかも、1999年9月13日に公開するとは見事です。

内容の詳細 §

 英語では以下に情報があります。

 ただし、以下のリンクをクリックすると年齢相応のサンドラの顔を見ることになります。

Message from Moonbase Alpha

(音が出るので注意)

見る手段はあるか? §

 上記引用文中に「このショートフィルムは他のエピソードと共に、完全版DVDに収められている」と書いてある「完全版DVD」とは何でしょうか? 最近発売された第1シーズンのコレクターズボックスのことでしょうか?

 そうではないようです。この文章は、英語のWikiPediaの直訳に過ぎないようで、"It has since been released on DVD along with the other episodes of the complete series."という英語が原文であり、ここで指し示されているDVDはアメリカ版(かもしかしたらイギリス版)のことを指し示しているのでしょう。

 おそらく、これを個人輸入すれば見ることはできるような気がしますが、当然のことながら音声は英語で、日本語字幕もないでしょう。

 日本語でこれを見る機会があるとすれば、スペース1999 コレクターズボックス 2ndシーズンが発売される時でしょうか。その時には、ぜひこれの日本語版(字幕を付けるだけでも良いから)が欲しいところですね。

「簡単なプロット」はどこに? §

 見あたりませんねぇ (汗。

余談 §

 Googoleで"スペース1999"として検索したら、検索結果1ページ目の8番目の候補が私の書いた「番外編・特撮の終焉、アニメの終焉をスペース1999とガオガイガーから考える」でショックを受けました。真面目なファンサイトよりも上に出るべきページではないのだけどなぁ。しかし、Googleのやることはコントロールできません。残念。