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広い屋敷で迷子になるガールズ。機械のように動くメイド以外、動くものもないがらんとした屋敷は、姫子の満たされぬ心の反映なのか。みやこもここでは途方に暮れる。
トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日のパワパフZの感想だワン。
サブタイトル §
第16話「哀れ!プリンセスの秘密 その1」「哀れ!プリンセスの秘密 その2」
あらすじ §
毎夜、プリンセスが町中で騒ぎ、それを捕獲して元の姫子に戻す作業のためにガールズは寝不足になっていました。
ガールズは、姫子の屋敷に潜入し、なぜ毎晩プリンセスになって騒ぐのか原因を調べました。
そこで、姫子の姉、神子(みこ)が圧倒的に目立っていることを知ります。姫子は、神子に勝つために、目立たねばならなかったのでした。
しかし、姫子が変身する真の原因は猫のサファイアの鳴き声でした。
ユートニウム博士はサファイアの鳴き声を変える装置を付けますが、鳴き声を変えても違う姿に変身するだけでした。
ガールズ達はプリンセスを褒めることで、プリンセスの目立ちたい願望を満たし、捕獲に成功します。
やっと安眠できたガールズにモジョ出現の報が入ります。
モジョは、プリンセスへの逆恨みで一瞬で倒されます。
感想 §
ずばり、姫子に関する「心のドラマ」ですね。
目立ちたがりの姫子=プリンセスですが、いざその家庭に踏み込んでみれば、実際に目立っていたのは姉の方……。これはなかなか意外性のある状況ですね。
それによって抱え込んだ心の痛みを考えれば、姫子は救われる価値のある少女です。
本当の男の子であれば、こういう少女の心を救うために愛を向けることに情熱を燃やすべきでしょう。救われるべき女の子を救うのが男の子の使命です。
それはさておき、姫子が抱え込んだ心の痛みとは、みやこが抱え込んだ「片思いの相手」に対する心の痛みと同種のものです。あくまで推測を交えるなら、おそらく女の子らしさを嫌うかおるにも、同種の心の痛みがあることでしょう。
そう考えれば、実はパワパフZ側もモンスター側も同じ心の痛みを共有しているわけで、両者を分かつものは単純に力を行使する切っ掛けが自分にあるか市長にあるかという相違でしかありません。
更に言えば、姫子の屋敷に忍び込むガールズは、完全に住居への不法侵入であり、犯罪者の立場へ片足を突っ込んでいます。両者の差は、それほど大きくはないということになります。
今回の一言 §
逆恨みで吹っ飛ばされるモジョがちょっと哀れですね。今回に限れば、彼にはなんの落ち度もありません。