デトロイト・メタル・シティのおかげで、かなり人生を狂わされている感じがあります。(←おおげさ)
このコミックに登場するミュージシャンはほとんど架空です。実在のミュージシャンをもじっている場合があるとしても、基本的に架空です。
その中で(おそらく)ほとんど唯一例外的なのが主人公が愛好するカヒミ・カリィです。
というわけで、どう癒される音楽なのか興味がありました。
しかし、CDを湯水のごとく買えた学生時代は遠い昔。好奇心だけではなかなかCDも買えません。
ところが、今日遠くからブックオフの店舗を見て思いました。
「決断を要さないぐらい安くカヒミのCDを売っていたら買ってみよう」
そして、マキシシングルGIRLYが150円で売っていました。
これなら、決断は必要としません。未知のミュージシャンのために出して良い金額です。
このミスマッチは何だ! §
4曲入りのマキシシングルなので、そこそこ聞き応えがあります。
さて、実際に聞いて見てびっくり。
静かで柔らかく甘いボーカルの背後には、凝りまくったリズムが付いています。
このミスマッチは何なんだ!
好みじゃないか!
そして、確かに癒されます。
好みってどういうことよ §
基本的に私はリズム人間なので、音楽はまずリズムです。
リズムが退屈だと、その時点でアウトということもあります。
逆に、リズムが楽しければ、通俗的なアイドル歌手の甘ったるい歌でもOK!という面があります。
だから、ジャンルと嗜好に直接的な相関関係が少ないという特徴があります。(ただし、リズムが単調になりがちなロックは比較的敬遠する……といった側面はあります)
こういう嗜好は他人からは理解しにくいようですが、まあそういう趣味をしているわけです。
そして、そういう観点から見て、カヒミは良いではないか……と思ったわけです。
実は音楽センスに優れるかもしれない根岸君 §
カヒミを愛好するデトロイト・メタル・シティの根岸君は、実は音楽センスが優れているのかもしれません。ただ、彼がこういう音楽をやろうとしているなら、根岸君は理解されにくいな……という気もしました。強く押しつけがましく相手にアピールするパンチ力が足りないからです。もちろん、それは欠点ではなく、本来は長所として考えるべきものです。