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もはや原作とはとても言えない原作「ネギま!」と異なり、のどかと夕映は深刻な三角関係(より正確には超多角関係!?)には陥らない。それにも関わらず、のどかは自分の不注意からネギをピンチに陥れ、それを解決する過程で夕映に「キス」という恥ずかしい行為を要求してしまう。自分がこなした「キス」であり、ハルナも平然とこなした「キス」というう油断があったのだろう。しかし、普通の中学生の女の子にとって、「キス」はとても大切なものであり、平然と受け流すことはできない。
トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日のネギま!?の感想。
サブタイトル §
#11「へー、男爵ってバラの種類だったんだ。おイモかと思ってたよ」byハルナ
あらすじ §
チュパ研は黒バラ男爵を捕獲しようとしますが、上手く行きません。
ハルナと夕映は、ネギがのどかを魔法で助けるところを見てしまいます。
のどかは、魔法をこっそり見せることを条件に二人を口止めしようとしますが、感動のあまり顔を見せてしまいます。
ネギは二人と仮契約することになり、ハルナとの仮契約はスムーズに進みます。しかし、夕映はキスの恥ずかしさに逃げ出してしまいます。
逃げた夕映の前に現れた黒バラ男爵は、キスを誘います。
感想 §
ほほう、と思ったのはハルナと夕映による魔法発動の目撃シーンの背景に、サイレント魔女リティのポスターが貼ってあったことです。
背景にディープなネタが出てくるのはこの作品の基本的な特質ですが、このサイレント魔女リティはやや位置づけが違います。
サイレント魔女リティには以下のような特徴があります。
- ディープなマニアのみ知る時事ネタであり、この作品が持つ背景のネタとしての特質に沿うものである
- 大多数の視聴者は、おそらく知らない
- しかし、名前を見ることで、それが魔法に関わる存在であることが容易に推測できる
つまり、この作品の基本的な特質に沿ったネタであると同時に、魔法の目撃というこのシーンの出来事の印象を補強しつつ、同時に特定の魔法関連作品の連想を断ち切るという機能性を果たしている訳です。もしこれがハリー・ポッターだったら、おそらく多くの視聴者がネギま!?とは別の作品の別の魔法を連想することでしょう。しかし、ネギま!?という作品に集中して見て欲しいと願うなら、それは好ましい選択ではないのです。それゆえに、誰も知らないディープなネタを配置する演出的妥当性があるわけです。
このように、複数の機能性を1つのポスターに込めて、作品を上手く盛り上げるナイスな演出だと思いました。
ちなみに、サイレント魔女リティというのは、さるサイトで政治的な要素を含むアンケートを取った際に、サイレントマジョリティの存在を考えに入れてあえて結果の数字に反する結論を出したという出来事に対するリアクションの1つとして出てきたネタです。あまりレベルの高い内容ではないので、真面目に取り上げる価値はない事件でしょう。おそらく、サイレント魔女リティというキャラクターを生み出したことだけが、唯一の成果といって良いのではないでしょうか?
今回の一言 §
平然とネギ達の部屋で食事をしている黒バラ男爵。このノリは、蝶最高なパピヨン(蝶野攻爵)にも匹敵する名キャラかも?