実は、新しいチャレンジのためにMISSION 01『極西の飛行隊』からプレイを開始しているのですが、その時にいろいろ思うことがありました。
それを少しまとめてみます。
MISSION 01『極西の飛行隊』の謎 §
MISSION 01『極西の飛行隊』は誰もが最初に行うミッションであり、たいていは楽勝でクリアできます。それにも関わらず、謎があります。
謎その1・逃げる敵機 §
このミッションの敵機の機動はぬるくありません。ロックオン距離から撃ってもまず当たりません。MISSION 02~03あたりの方が、ずっと容易に当たります。最初のミッションは練習として楽な敵を当てるという観点から見ると、これは奇異です。
謎その2・RANK A/Cを取得できない §
このミッションのRANK条件は、攻略本によると以下の通りです。
- S=1760以上
- A=1759~1320
- B=1319~880
- C=879~0
一方、このミッションで取得可能なポイントは以下の値しかあり得ません。
- TGT4機撃墜 220*4=880 RANK B
- TGT8機撃墜 220*8=1760 RANK S
- TGT12機撃墜 220*12=2640 RANK S
- TGT12機+ネームド機撃墜 220*12+240=2880 RANK S
- TGT16機撃墜 220*16=3520 RANK S
- TGT16機+ネームド機撃墜 220*16+240=3760 RANK S
つまり、最低の戦果でもRANKはBであり、それより優れた成果を出すといきなりAを飛ばしてSになります。ネームド機が出ないとしても4種類の結果があり得るにも関わらず、それが4種類のRANKに対応しないのは謎です。
謎その3・著しく難しい16機撃墜という選択肢がある §
機種固定の序盤の4ミッションは練習ミッションというムードがあり、さほど無理な戦闘は設定されていません。出てくる敵を全て撃破するというのも、ある程度やり込めば問題なくF-5Eで可能です。MISSION 02は嫌でも全て撃破することになります。MISSION 03は「無駄弾を撃たない」「敵F-4Eを攻撃できる時間を把握しておく」という点さえ注意すれば全て撃破することは可能です。MISSION 04は「無駄弾を撃たない」という注意点さえ守れば、全て撃墜するのは容易です。
ところが、MISSION 01だけは状況が違います。F-5Eを使い、このミッションで16機(あるいはネームド機を入れて17機)を撃墜するのはかなり困難です。他のミッションと違って、時間的な余裕が極めて乏しいからです。ビギナーが初めてやるミッションでこれほど困難な問題を含むというのは、謎です。
謎その4・隠蔽された困難さ §
実はたいていのプレイヤーは、8機撃墜でRANK Sを取得できることから、その水準の戦果で終わることができます。せっかく作り込まれた第4波まで敵機が出現するという機能性が、たいていの場合活かされません。
修正によって整合性が失われたという仮説 §
最初から不整合を持つミッションを作ることはあり得ないと思います。
ということは、ゲームデザイナーが最初にこのミッションの条件を設定したとき、それは整合性のあるものだったと考える方が自然だと思います。
そして、その整合性は、開発中の仕様変更で崩れてしまったと考えるわけです。
では、当初のミッションの条件とはどのようなものだったのでしょうか?
不整合の中にそのヒントがあると考え、推理してみましょう。
まず、推理の起点として、敵が第4波まで存在するという事実を据えてみましょう。つまり、これによってクリア時のスコアは4種類存在することになります。(ネームド機は常に出現するわけではないので、除外して考える)
さて、4種類というのは、RANKの種類の数と一致します。そこで、敵が第何波まで出現するかという条件がそのままRANKに結びつくと推定することができます。
ここで、RANK決定条件を見てみましょう。
各ランクの必要ポイントが何機の敵機に相当するかを逆算してみましょう。
- RANK C→0~2機
- RANK B→3~4機
- RANK A→5~6機
- RANK S→7~?機
すると、現在はどの波も4機で来ますが、本来のデザインでは2機単位で飛来する仕様だったことが推測されます。
これにより、謎として示した項目の多くを合理的に説明可能となります。
まず「謎その2・RANK A/Cを取得できない」が解消されます。
そして、「謎その3・著しく難しい16機撃墜という選択肢がある」も解消されます。敵機が16機ではなく2機×4波=8機なら、著しく困難とまでは言えないからです。
もちろん「謎その4・隠蔽された困難さ」も解消されます。困難さそのものが無くなってしまうので。
残るのは、「謎その1・逃げる敵機」だけです。ビギナーには仕留めるのが難しい敵機ですが、もしも2機単位で出現する敵機をウォードッグ隊の4機で袋だたきにするシチュエーションが起きるとすれば、これぐらい頑張って回避してくれないと割に合わないでしょう。4対2の空戦なら、これは避け過ぎとまでは言えません。
別の解釈 §
「謎その2・RANK A/Cを取得できない」に関しては別のアイデアがあります。
それは、「RANK条件は僚機のスコアをカウントしない前提である」というものです。この説を取ると、RANKはC/B/A/Sの全てを取る可能性があります。
しかし、他の謎を上手く説明できません。
感想 §
以上の推理は、全て具体的な根拠を持たない推定に過ぎないことをお断りしておきます。
しかし、謎について考察するのは面白いことだと感じます。しかも、今さらACE COMBAT 5に関して新しい考察が可能だというのが興味深いですね。
オマケ・別の謎 §
実は検証飛行の途中で、自機が手を出さないという条件で飛んでいました。そこで、バートレットが手伝ってくれず、EDGEとCHOPPERだけでは最後の敵機を落とせず、やむを得ず自機が手を貸して落としたという事件が起こりました。どうも、放っておいても自動的にクリアされると決まったわけでも無さそうです。
オマケ・耳慣れない台詞 §
検証飛行でいつもは聞かない台詞を聞かされてハッとしました。
AWACS Thunerhead ブービーだか何だか知らんが、こっちからは規定どおりブレイズと呼ぶ。
AWACS Thunerhead そうだ。規定には従ってもらう。
初めて聞いたような気がしましたが、過去にも聞いたことがある可能性もあります。