2007年01月04日
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短く鋭い面白さ! 今さら驚く映画「ロックマンエグゼ 光と闇の遺産」

Written By: トーノZERO連絡先

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事件解決のため、急遽指令を受けてトリニティブレイン社で活動するネットセイバーの熱斗君。しかし、突然襲来した非物質化現象はトリニティブレイン社の建物の一部を飲み込み、消滅させてしまう。戸惑いながらも熱斗君を受け入れてくれた受付のお姉さんが彼の目の前で消滅していく。この一瞬、熱斗君と観客は、単なる傍観者ではなく、自分自身の心の問題として事件に深く巻き込まれる。

 トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。

 映画「ロックマンエグゼ 光と闇の遺産」の感想。

タイトル §

『劇場版ロックマンエグゼ 光と闇の遺産』

(げきじょうばん - ひかりとやみのプログラム)

あらすじ §

 実は良く分からなかったので、WikiPediaのロックマンエグゼ 光と闇の遺産参照。

感想 §

 録画データを整理しているときに、去年録画したこの映画をちらっと見て整理しようとしたら、そのまま最後まで見てしまいました。

 これはあまりにも面白い!

 TVアニメのロックマンエグゼは、第1シリーズは面白く見ていたのですが、その後離れてしまいました。やはり、クロスフュージョンで熱斗君が自ら戦うあたりから、ちょっと違うかなという感じが出てきたような感じでしょうか。

 しかし、この映画はクロスフュージョンのシーンもありますが、ここぞというところで解除されてしまいます。ピンチの最中、生身の熱斗君に戻ってしまうわけです。これは緊迫感のある良い盛り上がりです。

 そして、最後の戦いは、クロスフュージョン状態ではなく、あくまでロックマン単体が電脳空間で戦います。素晴らしいですね。

 しかも、最後の決め手は、フォルテがロックマンの究極プログラムを使うという展開になります。あのスマートで可愛いロックマンが、自分をフォルテに使わせるわけです。

 更に、最後の瞬間、フォルテがロックマンを助けるような態度を取るところも良いですね。

 ロックマンというキャラの魅力をたっぷり堪能できた感じがあります。

 ああ、そうか。クロスフュージョンはロックマン単体の魅力を減じてしまうからイマイチ乗れないわけですね。

もっと感想 §

 トリニティブレイン社の受付のお姉さんも素晴らしい!

 熱斗君は自社コンピュータへの侵入者であるのに、良く分からずに平然と見ていたり。更には、非物質化現象で熱斗君の目の前で消えていくという印象的な末路(あとで元に戻りますが)は非常に印象的です。まさに、熱斗君が戦わねばならない心の必然性を決定づける真のヒロインそのものです。

 ヒロインと言えば、メイルちゃんも可愛く描かれていてナイス!

 あっさりと非物質化されてしまいますが、可愛く描かれているので許します。

更に感想 §

 実はメカの描写も凝っています。

 建設中の高速道路にいきなり輸送機が着陸するシーンでは、背景の奥に見える主翼のフラップが動いていたり、なかなかこだわっています。着陸そのものも、フラップが大きく降りていたり、パラシュートで減速したり。離陸も、どうやらロケットブースターで短距離離陸を行っているようですね。

 他にも、反射衛星なども、短い描写でビシッと決めるメカ描写多数。理屈抜きで、絵だけ見せて酔わせてくれる素晴らしい作品です。

今回の一言 §

 実はロックマンのお約束等を把握仕切れておらず、ストーリーは理解できたとは言い切れません。それにも関わらず、丁寧に描かれた描写の連続で、けして飽きさせません。

 この作品は間違いなく映画として作られていて、とても良いものです。