現在、エースコンバットはちょっとお休みして、エースチョコンバット (FINAL FANTASY IXの空を、空チョコボに進化したチョコで飛ぶ)で飛んでいます。
しかし、まだまだエースコンバット関連でストックしたネタがあります。
ミス? それとも陰謀? §
最近になって、常識として思い込んでいたことが「違う」のではないかと思うようになったことが2つあります。
1つは、オープニングで「通信司令室がいくつか間違えたゼロのために8人が死んだ」という部分。
もう1つは、MISSION 10『見えざる姿』で、とても工科大学に見えない山村が工科大学と言われている部分です。
そもそもハミルトンがサンド島にいる理由とは? §
第1の疑問の原点は、そもそもハミルトンは何のためにサンド島にいたのか……と何気なく思ったことにあります。
ハミルトンがベルカの手先であること。ユークとの開戦が近いことを事前に知っていた可能性があること。ハミルトンの配属先を意図した場所に変えられる程度の影響力をベルカは持っていたと推定できること。そして、サンド島がユークに最も近いオーシアの基地であること。
これらのことを考えると、ハミルトンがサンド島にいたのが偶然とはとても思えません。
ということは、ハミルトンは「オーシアとユークが終わりのない泥沼の消耗戦に落ち込む」状況を作り出す計画の一環として、サンド島に送り込まれたと考えて良いのではないかと思います。
泥沼を始めるために必要なこと §
終わりのない泥沼を作り出すには、まず片方の陣営に絶対に許せない傷を残すことが必要です。もし、傷がなければ、適当に妥協して戦争を終わらせることも容易だからです。そして、事実としてユークとオーシアが戦う理由はありません。
では、この戦争の冒頭において残された決定的な傷とは何でしょうか?
それは、「通信司令室がいくつか間違えたゼロのために8人が死んだ」という事件そのものでしょう。これは、あまりにも痛ましい出来事です。国籍不明機が飛来したために、練習生を待避させ、教官だけで出迎えようとしたところ、練習生に出された指示が間違っていて、国籍不明機の前に出てしまったのです。しかも、国籍不明機はためらいなく実弾を撃ってきたのです。
これは、宣戦布告前に行われた卑怯なだまし討ちであることと合わせて、大きな傷跡を残したと言っても過言ではないでしょう。
とすれば、これはまさにベルカとハミルトンにとって、非常に好ましい事件が最も好ましいタイミングで起こったことになります。
しかし、これがあまりにも都合が良すぎます。
本当に偶然なのでしょうか?
ユーク側のベルカの手先とハミルトンが結託すれば、この事件は計画的に引き起こすことが可能です。
つまり、あらかじめユーク軍機が飛来する位置をハミルトンに伝えておき、ハミルトンがわざと間違えた針路を練習生に指示させるよう、通信司令室に影響力を行使すれば良いのです。そして、あらかじめ練習生を射線上に行かせると知っていたユーク軍機は(あるいは、ユーク軍機に偽装したベルカ軍機は)、それを即座に撃墜すれば良いわけです。
ですから、「通信司令室がいくつか間違えたゼロのために8人が死んだ」というのは、あらかじめベルカによって仕組まれた計画通りの結果であり、ハミルトンはそれを実現するためにサンド島に送り込まれたというわけです。
ちなみに、ハミルトンがジュネットに優しい態度を取る理由も、同様の意図から推測できるかもしれません。圧倒的で非道なユーク軍の攻撃と、必死に防戦を続けるオーシア軍の生々しい姿を報道させることは、戦争ムードを盛り上げるために役立つからです。
もしそうだとすれば、序盤のジュネットはハミルトンの思い通りに操られていたことになります。
それは工科大学ではない §
もう1つの話題です。
MISSION 10『見えざる姿』で、とても工科大学に見えない山村が工科大学だとされています。
これは、単純に台詞を書いた人とマップを作った人の連絡不足かと思っていました。
しかし、よく考えるとこれもベルカの謀略かもしれません。
ベルカの狙いは、ユークとオーシアの双方に深い憎しみを植え付けて戦争を長期化させることです。
そのためには、内陸深くの民間人虐殺という事件を引き起こすのが効果的です。
その1つとして、ユーク軍によるオーシアのアピート国際空港とバーナ学園都市への攻撃が計画されたと考えても不思議はないでしょう。
しかし、ユークの軍人にいきなり民間人を殺して来いと言っても、そう簡単に言うことを聞かないでしょう。
そこで、やられたからやり返すのだ、という大義名分が必要なのです。つまり、オーシア軍によるユーク民間人虐殺という事件が必要とされます。
ですが、それは簡単なことではありません。オーシア軍人も、そう簡単に敵民間人の虐殺はやらないだろうからです。
その結果、「事件のでっち上げ」という謀略が用意されたと考えることができます。
何と言うこともない山村を工科大学ということにして、それに対する破壊工作を行います。そして、それを行ったのはウォードッグ隊ということにします。バートレットのスパイ疑惑によってうとまれているウォードッグ隊がやった……ということになれば、真犯人が他にいると思う人は多くないでしょう。
しかも、ウォードッグ隊といえば、ベルカの手先であるハミルトンの監視下にある飛行隊で、動向を監視するのも容易です。
ここで問題なのは、工科大学ではない山村を工科大学だと言い張って、ユーク人を騙しきれるかです。それについては、ユークは大国であり、大学の数も多いと考えれば騙しきれるのかもしれません。誰も知らない田舎の大学が無数にあって、その1つが攻撃されたとすれば、誰も疑わないのかもしれません。
終わりに §
ということを考えてみましたが、これが正しいかどうかは分かりません。
しかし、一度冷静に距離を取ってから見てみると、いろいろと気付くことがありますね。
