話題をX01HTをテスト用に、某社より借用することができました。
これでW-ZERO3用に開発した"ワンべぇWM: An Tiny BASIC for Windows Mobile 5.0 Version 0.02"を動かしてみました。
その結果、以下のような問題点が分かりました。
起動直後文字入力に支障 §
画面解像度の相違から、仮想テキスト画面のサイズが大きすぎ、カーソルが画面範囲外に行く形になっています。その結果、起動メッセージが見えない、入力した文字が見えないという問題が起きます。
メニュー経由の操作は問題ありません。
orient文の非互換性(キーボードを引き出す方向の非互換性) §
W-ZERO3とX01HTではキーボードを引き出す向きが逆になります。その結果、ランドスケープを指定した時の画面の向きが逆になるという問題が発生します。その結果、orient文でランドスケープを指定すると画面が逆さまになるという問題が発生します。
ちなみに、APIレベルでは90度単位で4方向指定できますが、orient文はポートレイトとランドスケープしか指定できないので、正しい向きを合わせることができません。
数字キー問題 §
X01HTは数字キーがアルファベットキーの一部に重ねて定義されているので、数字とアルファベットが混在した文章の入力が著しくやりにくくなっています。これはワンべぇWMのコマンドやプログラムの入力がやりにくいことを意味します。
サンプルソースの問題 §
いずれのサンプルソースも、表示領域が狭いために画面からはみ出します。
特に、STAR WITCHはほとんど操作できず、画面も天地が逆転しています。(上記orient文の非互換性参照)
その他雑感 §
結局、W-ZERO3が最高という結論に変化は無し。私個人のニーズから言えば……に過ぎませんが。
表示ピクセル数が多いこと、キーボードが打ちやすいことはワンべぇWMの使い勝手から言えば、決定的な長所です。
とはいえ、次バージョンからはQVGAマシンで使われることも意識する必要がありますね。orient文も拡張の必要があるかも。でも、QVGAのエミュレータのランドスケープは向きがX01HTと逆なのよね。どうしよう……。
