2007年04月12日
トーノZEROアニメ感想ポケットモンスター total 4203 count

となりのトトロに荒野の少年イサム……と言わずとも素晴らしい作品で嬉しいっっ!!

Written By: トーノZERO連絡先

 アニメ感想家トーノZEROのアニメ感想を始めます。

 今日のポケモンDPの感想。

サブタイトル §

1時間スペシャルとして以下のエピソードを放映

「フワンテと北風の使い!」

「サトシとヒカリ!タッグバトルで大丈夫!?」

あらすじ「フワンテと北風の使い!」 §

 サトシ達は、二人の娘がいるジョーイさんのポケモンセンターを訪問します。

 ジョーイさんは結婚指輪をしています。

 上の娘のサヤカ・フランソワ・ジョーイはヒカリやサトシと同世代。下の娘のマイ・フランソワ・ジョーイはまだ幼い子供でした。

 サヤカとマイは、スイクンと出会ったことを秘密にしていました。

 サヤカは、父親に弁当を届けに行きます。

 ロケット団が襲ってきて、父親はそれを撃退します。しかし、送電設備が故障してしまいます。

 ポケモンセンターも停電し、心配したジョーイさんは一人で調べに行こうとします。マイは制止を振り切って一人でフワンテに乗って父親にところに行こうとしますが、突風で流されます。

 探しに行くというサヤカに代わってサトシがフワンテで探しに行きます。

 父親らは車で捜索に行きますが、途中で落石があり、先に進めなくなります。

 サヤカはスイクンに頼み、空を飛んでマイを探しに行きます。そして、谷に落下しそうになったサトシとマイを救出します。

感想「フワンテと北風の使い!」 §

 これはびっくり。

 ジョーイさんの娘です。

 ジョーイさんによく似ています。

 しかも二人も。

 こういう娘が成長すると、あのジョーイさんになるわけですね。

 成長過程のジョーイさんが見られるというのは、ゴージャスなファンへの贈り物と言えますね。

 しかも、上のサヤカは、ヒカリやサトシと完全に同じ目線の高さを持った少女です。洗濯物を取り込むときのヒカリとサヤカ、最後に歩いていく時のサトシとサヤカのシーンは、彼らは同じ目線の高さを持った仲間として描いていて、少しドキドキしますね。もしかしたら、良い友達になれるかもしれません。そして、ジョーイさんの卵と友達になるといのは、どういう素敵な状況になるのでしょう?

 もう1つ、無茶をして妹のために自分が行こうとするサヤカを抑えて、咄嗟に飛び出して自分が行くサトシの判断力の確かさ。男とは、こういう行動ができる人でありたいですね。

 さて、これだけでも面白いのですが。

 実は、今回の隠れたモチーフはとなりのトトロです。つまりマイ→メイ、サヤカ→サツキ、スイクン→トトロです。どこかに行ってしまった妹を捜すためにスイクンにお願いに行くサヤカは、サツキを彷彿させます。それだけでなく、水面を歩いて出てくるスイクンはもののけ姫のシシ神を、お父さんに弁当を届けるというシチュエーションは耳をすませばを彷彿させます。

 通常、これだけ他の作品のパターンを踏襲してしまうと良くないムードになるものですが、今回はあくまで「ジョーイさんの娘達」という強い柱があるため、サヤカはサツキにはけして見えません。違う性格の別の少女に見えます。そのあたりの描き方も上手いですね。

あらすじ「サトシとヒカリ!タッグバトルで大丈夫!?」 §

 キャンプ場に、腕に覚えのトレーナー達が集まっていると知り、サトシ達はそこに行きます。

 そこで、連勝を続けるイサキ、イサムの兄弟に出会います。

 サトシとヒカリはタッグを組んで挑みますが、息が合わず敗退します。

 敗因を巡って、サトシとヒカリ、ナエトルとポッチャマは喧嘩します。ピカチュウがナエトルとポッチャマの喧嘩を止め、仲直りさせます。ポケモンにうながされ、サトシとヒカリも仲直りします。

 ロケット団は、イサキ、イサムのポケモンを奪いますが撃退されます。

 サトシとヒカリは、イサキ、イサムに再戦を申し入れ、見事なコンビネーションで勝利します。

感想「サトシとヒカリ!タッグバトルで大丈夫!?」 §

 面白い!

 こんなに面白いものが見られるとは!!

 最高ではありませんか!!

 もう、アニメ感想家から撤退しようかと思っていますが、ポケモンだけは感想を書こうかと思っているぐらい、ポケモンDPは面白い!

 さて、今回の内容で最もポイントになるのは、おそらく再戦バトル中にサトシがヒカリの見せ場を作るところです。サトシはヒカリが活躍すべき状況を作り、タイミングを指示する声をかけます。

 つまり、あたかも同格のトレーナーとして喧嘩をしているように見えたサトシとヒカリは、実は同格ではないということです。ヒカリは、無謀に突っ走りすぎたことを反省するだけで良いのですが、サトシはビギナーのヒカリを上手くリードして、バトルそのものを組み立てていく責任があるのです。しかし、まだ今のサトシにはビギナーをリードしていかねばならない……という自分の立場が、まだ上手く掴めていなかったのでしょう。だから、ヒカリと同じ目線に降りて喧嘩をしてしまうのです。しかし、サトシは自分が子供っぽく熱くなりすぎたことに自分で気付いて、きちんとヒカリのリード役を果たせたわけです。

 という話はさて置いても、サトシとヒカリの相性は非常によいですね。「負けたままは悔しい」と言ってリベンジのために策を練る二人は、相性最良のベストパートナーに見えます。

 さて。「フワンテと北風の使い!」には、となりのトトロという隠れモチーフがありましたが。こちらは、もしかしたら「荒野の少年イサム」かもしれません。「荒野の少年イサム」とは日本人の少年を主人公にした西部劇ですが、今回のライバル少年の名前はイサキとイサムです。そして、ロケット団がストーリー展開上ほとんど意味もなくウェスタン風のファッションになっているのは、きっと「荒野の少年イサム」が西部劇だからでしょう。

 という話はさておき、ひたすらTVに出たがるウェスタン風ファッションのムサシ、とても魅力的ではないですか! 可愛いよ、ムサシ!

今回の一言 §

 やっぱり、このエンディングがいいなぁ。

 「君のそばで~ヒカリのテーマ~ PopUp Version」

 どうも、まだ"PopUp Version"のCDは出ていないようなのが悲しいですね。出たらきっと買おうと思います。