これは「F/A-22Aだけで飛ぶRaptorチャレンジ完了・使い方を間違えなければ強さを発揮するFIGHTERだった!!」の続きです。
Raptorチャレンジの結論として、F/A-22Aとは、"first look, first shot, first kill"というコンセプトを実現した機体であり、どの機種よりも多く搭載するXMAAを使った遠距離先制攻撃こそが見せ場だと結論しました。格闘戦は最強とは言わないものの弱くはありません。先制攻撃で圧倒し、撃ち漏らした敵を格闘戦で仕留めるのがF/A-22Aと相性の良い戦い方で、そのように使えばF/A-22Aは非常に強いFIGHTERであると考えられます。
しかし、ここで1つの疑問が生じます。
F/A-22Aの物足りなさを強く実感したのは、実はキャンペーンではなくアーケードモードだったのです。何しろ、アーケードモードは、初期状態ではF/A-22Aしか使えないので、強制的に向き合わざるを得なかったのです。そこで、物足りなさを感じていました。その「物足りなさ」の正体とはいったい何でしょう?
アーケードLevel-01を久々にF/A-22Aで飛んでみました。
結果、途中2回ほどリトライしてRANK SSSでクリア成功したものの、いろいろと考えさせられる結果となりました。
相性の悪い内容だった! §
アーケードは、XMAAを4発しか装備しない状態でミッションが開始されます。そして、XMAAを補給できる敵はあまり多くありません。つまり、そもそも「多数のXMAAで先制して圧倒する」という戦法を取りようがありません。
また、アーケードは時間制限が厳しいため、どうしても素早く敵を減らせる格闘戦に頼る比率が高くなってしまいます。
多数の敵機に囲まれて乱戦になる機会も多く、XMAAを撃って複数の敵機を一気に落とす機会も比較的少ない感じです。
つまり、F/A-22Aという機体の強さを発揮できる状況とは縁遠いという感じです。
まったく相性が悪くミスマッチ感があります。
なぜミスマッチになったのだろう? §
おそらくミスマッチになった理由は、システムの由来とシナリオの由来が全く違うからでしょう。
システムは、どうもアーケードゲーム(つまりゲームセンター等で稼働するゲーム機)のAIR COMBATシリーズに由来するようです。(これが、ACE COMBAT 5内でアーケードと呼ばれる理由らしい)
一方、シナリオはACE COMBAT 04の後日談として構成されていて、ACE COMBAT 04の主役メカ(パッケージに描かれた機体)は、F/A-22Aです。この観点からすれば、主人公機がF/A-22Aとなるのは自然な成り行きです。
そして、ミスマッチは機種に関する問題に限られず、全般的に家庭用ゲーム機での遊びやすさとしてこなれていない面も見られ、どちらかといえば敬遠されているモードになってしまった感があります。
(私は、変化が欲しい時に飛ぶ「珍味」として珍重していますが)
それでもF/A-22Aは強い! §
そのような事情によって、F/A-22Aにイマイチ感が醸造されてしまったとしても、F/A-22Aという機体が強力であるという事実に変わりはありません。偏見を捨て、ありのままのF/A-22Aに向き合い、機体の特性を最大限に生かす飛行を行えば、それが実感できると思います。
なかなか難しいですね。
この話題の続きは「アーケードLevel-01再飛行・F-15S/MTDとF/A-22Aは印象が違うか?」にて。