以下の文章を見て、「ワークは加工品」という表現が気になりました。
そういう用語の使い方に心当たりがなかったので。
WBS のワークって
より
機械加工を知ってるもんにとっては、 ジグ (jig) に固定されてるワーク (加工品) ってモノがあるのはあたりまえなので。 ソフトウェア業界用語では成果物って意味にもなるだろう、 ってのはすごく分かりやすかったりするのですが… f(^^;
まず、ジグという言葉は、様々な模型工作等の分野で一般的に見られる言葉なので、良く分かります。
問題は、加工品という意味での「ワーク」ですが、(どこかで見た可能性はあるにせよ)心当たりがありません。
ワークプレートは加工品を載せるプレートか? §
機械加工に最も近そうな私の所有するデバイスとして、Roland DGのMODELA MDX-3のマニュアルを引っ張り出してみました。
その結果、切削素材を載せる「ワークプレート」というパーツは、単なる「作業プレート」と解釈するよりも、上記の「加工品」という意味を使って、「加工品を固定するプレート」と解釈するとより分かりやすいことに気付きました。
ところがワークという言葉はない §
しかし、MODELA MDX-3のマニュアルをざっと眺めてみましたが、ワークプレートという言葉はあっても、ワークという言葉は一切使われていません。
ちなみに、このあたりを見ると、ワークという言葉も使われていますが、マニュアルにはありません。
素人が趣味で使うこともあるデバイスということで、あえて「ワーク」という言葉は排除して、素材という表現に置き換えているのかもしれない……と感じました。
もし、そのような配慮があるとすれば、それは成功だったのだろうと思います。
とりあえず、多くの人が用語に引っかかることなく、素直に切削を楽しめたわけですから。
(ってことは逆に言えば、ワーク=加工品というのは機械加工のプロだけが使う、かなり狭く限定された範囲の用語で、その狭い世界から外に持ち出すのは「うかつ」と見るべきなのだろうか?)