仮面ライダー電王 第29話「ラッキー・ホラー・ショー」はいつも通り、あるいはいつも以上に面白く、じっと見ていましたが……。
クライマックスシーンがあまりにも凄い。
クライマックスフォームになるためには、モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロウの心が1つにならねばなりません。
しかし、どうしても上手く行きません。
最後に、「おまえら邪魔」とそれぞれを邪魔に思う気持ちが一致してクライマックスフォームへ。
これはもう、アニメ「GO!レスラー軍団」の「史上空前の必殺技」そのものですね。
GO!レスラー軍団の史上空前の必殺技とは、3人の正義のレスラーの心が1つになった時に合体して出現する最強の巨人のことです。しかし、この3人のレスラーも仲が悪く、「ラーメン食べたい」というような実に下らない理由で「3つの心が1つに」なります。
で、私はこのGO!レスラー軍団が凄く好きだったのです。
しかし、こういうギャグセンスを継承するアニメは、その後ほとんど見ていません。
そして、それが特撮である電王で見られた……というのは実に興味深いことですね。とりあえず、「アニメファン」をやることの意味が極めて希薄化した1つの事例と見ることはできるでしょう。