トーノZEROのアニメ感想です。
今日のポケモンDPの感想。
サブタイトル §
「迷路でシャッフル!みんなでハッスル!!」
あらすじ §
ヒカリは、ポケッチの新アプリをゲットするためにポケモンセンターに急ぎます。
ロケット団の陰謀により、サトシ達と彼らのポケモン達は迷路の中で分断されてしまいます。
自分の手持ちポケモンではないポケモンと協力し、サトシ達は苦境を乗り切ります。そして、「誰のポケモン」という区別無しに協力して迷路の壁を破壊し、合流します。同時にピカチュウはロケット団から捕獲されたムクバードを救出して撃退します。
ヒカリは、ポケッチの新アプリ、コイントスを手に入れます。
感想 §
今回はとても興味深い内容ですね。
本来、ポケモンとトレーナーは深い絆で結ばれていて、他人が入り込む余地はあまりありません。入り込むことがあるとしても、遠慮がちに軽く触れるだけでしょう。
ところが、今回はポケモンの所有者とポケモン本人が一致しないペアで行動することになります。それどころか、ピカチュウ、ミミロル、ピンプクの3人は、人間抜きで行動しています。
ここで見られるのは、人間とポケモンを含めた彼ら全員が、信頼と愛情で結ばれた「家族」そのものになっていた……という状況です。
「家族」だからこそ、ポッチャマやブイゼルはサトシの指示通りに動き、グレッグルはヒカリを助けるのでしょう。
そういう意味で、今回の内容は、サトシ、タケシ、ヒカリの3人と彼らのポケモン達が、親密な家族になった画期的な作品と見ることもできると思います。
更に書くなら §
過去に私は、サトシは自分を父親、ポケモンを子に見立てた疑似家族を作ろうとしている……という主旨の考察を書いています。しかし、今回の「家族」はそれとは違います。今回の家族は、けしてサトシが家長として頂点に立つタイプではありません。サトシ、タケシ、ヒカリ、そしてポケモン達全員が対等の関係で結ばれた「仲間」なのです。
このことが、はたしてサトシの今後にどのような意味を持つのか、今後の展開を見守りたいと思います。
更に感想 §
やなかんじで飛ばされたにも関わらずリベンジして再出現するロケット団。
これですね。
ポケモン アニメはワンパターンだと思い込んでいる人が決定的に見落としている部分です。
ロケット団には必ず出番がある……という以外、実は決まったパターンはなく、パターンのように見えるものは常に裏切られます。
そこに、心地よい緊張感が常にあるのがポケモン アニメの長所でしょう。
もっと感想 §
ミミロルとピカチュウとピンプク。まるで子持ちの夫婦のように見えるのが、ある種のサトシ達の「仲間」が持つ独特なムードを表現している感がありますね。
ポッチャマとブイゼルの喧嘩も、いざピンチになれば一致協力して終われば仲直りする……という気持ちの良いものです。
みんな良い奴らですね。
今回はサブタイトルも凄く良いですね。
オーキド博士のポケモン川柳も良かった!
不幸なシンジ §
ポケモンをゲットしようと粘っているのに、良いところで立て続けにサトシ、ヒカリ、タケシに声を掛けられて邪魔されてしまうシンジ。
知っている情報も教えないのは不親切ですが、チャンスをふいにした責任を追及したりしないのは立派な態度ですね。
たぶんこのエピソードにシンジがいるのは、意味があることです。今回、サトシが掴み取った(かもしれない)新しい境地は、シンジとの関係でおそらくは意味のあるものです。
今回の一言 §
なにか今日のヒカリは色っぽいな。気のせいかな。そういう精神状態なのかもしれないし。