2008年01月19日
川俣晶の縁側ソフトウェア技術雑記 total 4217 count

freebsd-updateでFreeBSDのマイナーバージョンアップを行う際のメモ

Written By: 川俣 晶連絡先

 6.3リリース間近なのに、正月にFreeBSD 6.2を入れたのは、freebsd-updateで6.3に出来そうだという目処があったからです。

 なので、6.3がリリースされたのでさっそく入れてみましたが。

 1つだけ引っかかる点があったので、メモっておきます。

基本的な手順 §

 freebsd-announce@FreeBSD.orgから流れてくる"ANNOUNCE: [FreeBSD-Announce] FreeBSD 6.3-RELEASE Available"のようなアナウンスのメールに、"FreeBSD Update"という項目があり、全手順が手取り足取り書いてあります。

 ところが……。

コンフリクト発生 §

 しかし、この手順だけで対処できない事態が発生。

 named.confとnamed.rootで「コンフリクト発生したのでEnter押したらvi開くから何とかしてね」というメッセージが。

 とりあえず、vi使えない人はバイバイね、という冷酷さ。こういう時に困らないvi派はいいぞ。やっぱりviは基本です。

 さて、ファイルの内容ですが、そのまま無修正で保存すると一発でエラーになるファイルになります。手動修正は不可避です。

 編集対象のテキストは以下のような形式でコンフリクト箇所が埋め込まれています。

<<<<<<< current version

(旧バージョンの内容)

=======

(新バージョンの内容)

>>>>>>> 6.3-RELEASE

 (旧バージョンの内容)と(新バージョンの内容)を適当に取捨選択して1つの内容を書き下ろします。そして、以下の行は忘れずに除去します。

  • <<<<<<< current version
  • =======
  • >>>>>>> 6.3-RELEASE

 以上で、書き換えが適切なら、機能するようになります。

感想 §

 0.1単位のバージョンアップは、WindowsでいえばSPを当てる感覚に近いかと思いましたが、freebsd-updateがあってもけっこう面倒ですね。

 とはいえ、従来から比べれば格段に楽かつ短時間になったのは事実なので、とりあえず歓迎。

 ただし、変更ファイルの一覧の表示が何回スペース叩いてもmoreが終わらないのはたまりません (笑。