読んでいて、まあいろいろな感想があったわけですが。
新製品紹介ページの「1/500 レジンキャスト 護衛空母ガンビアベイ 安芸製作所」を見て全て吹っ飛びました。
さすがに高価で大きなレジンキットを買うことは選択肢の範囲にありませんが、それでも「ああ、分かってる人が作ったキットだな」と伝わって来ます。そこが嬉しいですね。
ちなみに、ガンビアベイというのは護衛空母(ジープ空母)の1隻で、レイテ沖海戦にて日本海軍に撃沈された艦です。
これを日本海軍の輝かしい戦果と思うのは間違いで、圧倒的に優勢であるにも関わらず、ガンビアベイしか沈められなかったと見るべきものでしょう。悪のファシストと戦うために、正義の心を燃やして志願したアメリカの若者達がいかに粘り強く、圧倒的な劣勢下で戦い続けたか。それを象徴するような艦です。
逆に言えば、「日本は何も悪いことをしていない」という主張は、彼らの命を張った戦いを無価値だというのに等しいので、絶対に受け入れられない人たちがアメリカにいて当たり前。だから、こういった主張を最も受け入れられないのは、中国でも韓国でもなく、アメリカだろうと思います。
ガンビアベイは、そういう複雑な問題を提起する契機になる名前でもあります。