ドラえもん「またのび太君たら、ゲームばかりやって」
のび太「だってACE COMBAT 5って面白いんだもん。ああ、本物のウォードッグ隊に会いたいな。特に驚異的な撃墜数を誇るブレイズのすごさ! 射撃のセンスが抜群なんだよね! そうだ、タイムマシンで2010年に連れて行ってよ!」
ドラえもん「そんなこと言ってもゲームの中のフィクションの世界だし、本当にウォードッグ隊に会えるか分からないよ」
のび太「そんなの行ってみれば分かるよ。そうだ、しずかちゃんも誘おう!」
ドラえもん「どうせまたジャイアンとスネ夫をも一緒に行くことになるんだよな」
ドラえもん「ランダース岬沖 2010年9月24日 11時01分に付いたよ」
のび太「ねぇねぇ。タケコプターじゃムードが出ないよ。ジェット戦闘機出して! やっぱりタイガーIIがいいよ!」
ドラえもん「しょうがないなぁ。1/1 F-5E TIGER-II オーシアカラー、4機セットぉ~!」
のび太「やったー!」
ドラえもん「あれ、1人分足りないや。まあいいや、僕はここで留守番してるよ」
のび太「僕らもウォードッグに変身したいよ!」
ドラえもん「即席オーシア空軍パイロット製造器ぃ~!」
のび太「じゃ、僕がブレイズね。しずかちゃんは当然ナガセ。スネ夫はグリムで……」
ジャイアン「ロックンローラーのチョッパーは当然美声の持ち主の俺様がやる」
ドラえもん「じゃ、これで準備完了ね」
のび太「よし、ウォードッグ出撃!」
一同「おう!」
バートレット「おしゃべり小僧チョッパー」
チョッパー「うっ。俺のあだ名はそれかい」
のび太「凄いぞ。本物のウォードッグが会話してる。感激だな!」
サンダーヘッド「警報! さらに数機の国籍不明機が接近。方位280、高度6000! 高速の小型機4機! 命令あるまで発砲は禁ずる!」
のび太「ああっ!? ウォードッグがあっという間に撃墜されていく。いったいなぜ?」
スネ夫「ともかく俺たちの手で敵機を落とそう!」
ジャイアン「おう!」
サンダーヘッド「ウォードッグの全滅を確認。いや、味方の4機編隊が飛んでいる。ウォードッグ全滅は誤認か? 国籍不明機の全滅を確認した。ウォードッグ帰投せよ」
のび太「えっ。僕らのことをウォードッグだと思ってるの?」
ジャイアン「そりゃそうだ。ドラえもんの道具で俺たち姿もウォードッグになってるからな」
のび太「ここで逃げ出すと、ウォードッグがスパイだと思われちゃうしな。ともかくサンド島に着陸しよう」
……その後、射撃の名手として知られるのび太が、ブレイズとして撃墜スコアを重ね、ついにはラーズグリーズとして恐れられるようになったことは知られていない事実である。
のび太「って、ブレイズに会いに行ったはずなのに、実は僕がブレイズだったというオチ!? それじゃ、宇宙小戦争じゃなくて、パラレル西遊記だよ!」