2008/02/28夜にめまいによりダウンした後、業務やサイト更新を停止していました。まだ完全に復活したとは言い難い水準で、体力の低下や若干のめまいが残り、全力の仕事は到底無理ではありますが、本日(2008/03/08)をもって、限定的に復帰します。
以下に、経緯の概要と原因の考察を書きます。
2008/02/28 §
夜、風呂上がりにソファに座って新聞を開いていると、急に平衡感覚がおかしくなり、世界がぐるぐるまわるようになった。
少しでも頭を動かすと吐き気が生じ、ほとんど身体を動かせなくなった。
吐き気が生じると、吐くことを止められず、何回かに渡って夕食を大量に嘔吐。
そのまま布団を敷いてもらい、その部屋で就寝することに。
トイレに行くのも大変で、ふらつきながら身体を壁で支えながら移動。しかも、頭を動かすと吐き気が生じるので、排泄後に吐くという状況も。
2008/02/29 §
2階の自室に移動するが、食事はできず。回転性のめまいは止まらず。
頭がしっかりと枕で固定されていれば目は回らないので、寝て過ごす。
ノートPCを用いて、緊急の仕事に関する処理を実行。もちろん、仕事はできないので、不可能になった作業はごめんなさいと謝るしかなかった。
夜に少しおかゆを食べられたが、頭が動くと気持ちが悪くなるので、食べるという行為そのものがかなりハードだった。
2008/03/01 §
早朝より家族の者達が不在となる。(2008/03/08までの予定)
この体調で家に1人というチャレンジングな状況の到来。
回転性のめまいは収まってきたが、無理をしたりすると再発する。また、回転しないめまい(ふらつき)は継続。
ノートPCを使った検索で、長期間めまいが収まらない場合は小脳出血の可能性があり、その場合は緊急に手術を行う必要があるという記述に遭遇。
夕方になって救急車を呼ぶ決意を行い、隣家の方々にも助力を頂きつつ救急車に乗る。
この時点では入院覚悟。
救急車は経堂の所属なので自由な場所には連れて行けない、ということで、東京都目黒区大橋の東邦大学医学部付属大橋病院へと移動。
そこで血液とCTを含む検査を受け、点滴を受ける。
検査の結果、脳内の出血の兆候も認められず、他に特に問題もないということで、めまいの薬を点滴に入れられ、様子を見ることに。
当初はあまり変化はなかったものの、点滴が終わる頃にはめまいの症状が改善したので(止まったわけではないが)、2日分のめまいの薬を処方してもらい、そのままタクシーで帰宅。
薬はメリスロン錠6mg。朝昼夕食後1錠ずつで、計6錠。
2008/03/02~ §
主に寝て身体を休める生活を続ける。
回転性のめまいは収まる。
ふらつきは続く。
体重計に乗ったところ、3kg程度体重が落ちていて驚く。一万歩歩いてもなかなか落ちない体重なので、これは異常。予想以上に体力が落ちていることを認識。つまり、回転性のめまいは「やまい」だが、単なるふらつきは著しい体力低下によって身体をホールドできなくなった可能性が出てきた。
このあとは、ともかく体力の回復に努める。
その後は順調に回復するも、完全回復にはなかなか達せず。
2008/03/05~ §
体力の回復がなかなか進まないが、家族の者が誰もいないので、最低限の家のことを全て実行しなければならない。朝晩の雨戸の開閉、植物への水やり、金魚へのエサなど。食事も、料理までするわけではないが自力で用意して片付けねばならない。電子レンジ食品も、綺麗に捨てるために食べた後のトレイを洗っておく等の手間が発生する。
ほとんど家の中で活動らしい活動を行わないので、掃除はしないで凌ぐと決めたものの、洗濯は回避できず実行。最低限の近場の買い物や、多少の外食も行わねばならず。外食のついでに本屋に寄る等の多少無理をすると体調が悪化することも。
しかし、全般的には回復傾向が見られ、体力が足りないことを除けば日常生活に不自由しない水準に達したので、夜には家の者が帰る2008/03/08をもって限定復活を決意。
2008/03/08 §
朝、飛行機の故障(航空会社のサイトで遅延情報を確認)により家族の者の帰宅が約1日遅くなるという電話があり。限定復活の前提が揺らいで迷ったものの、限定復活を決意。
現状は、宇宙戦艦ヤマトでいうところの「補助エンジン出力」の水準。ヨタヨタと飛ぶことはでき、ショックカノンを撃って撃てないことはないが、切り札の波動砲は撃てない上に、ワープによる長距離移動もできない水準。
原因の考察 §
おそらく、複数の心労が意図せずして重複して限界を超えてしまったこと……でしょう。1つ1つは解決可能な水準であるため、何とかなるだろうと思っていましたが、さすがに3つも4つも重なると限界を超えてしまったようです。これが、回転性のめまいの原因だろうと思います。
問題が混迷したのは、回転性のめまいの次に到来した「ふらつき」の正体をミスリードした点あるように感じられます。この「ふらつき」は回転性のめまいの延長線上にあるものと受け止めていました。それらは、シームレスに繋がって感じられたのです。
しかし、後から冷静に振り返ると、実際には急激な体力低下によって身体をホールドできなくなったことが「ふらつき」の主原因であるように思えます。約1日間(嘔吐した内容物が体力になっていないことを考えれば、実質的にもっと長く)何も食べていないことに加え、平衡感覚が異常になった状態に必死に耐えることで体力を消耗しています。しかし、そのような状況に自覚的であったとは言えません。そこで、「ふらつく」という状態を体力低下とはなかなか結びつけて考えられなかったわけです。
もちろん、「ふらつき」の問題に何らかの別の原因があることも否定できません。しかし、現状では日常生活に不自由のない水準に回復したということで、しばらく様子を見ようと決断しました。
感想 §
2002年の入院に次ぐ人生の区切りとなる事件だったかもしれません。
2002年の入院は、それ以前とそれ以後ではっきりと人生が変わるほど大きなものでした。それに比べれば、今回の事件のインパクトはそれほど大きなものとは言えませんが、それでも長期的な視野で自分のやってきたことを振り返らざるを得ない状況に追い込まれたことは、1つの区切りというに相応しいと思いました。
ちなみに、寝ている期間の中盤までは焦りが多く、落ち着きを取り戻せたのは終盤からでした。
頭を動かすと気持ち悪くなる状況で役立ったのは、軽量ノートPCのdynabook RX1でした。胸の上に立てたノートで、頭を動かさず症状の検索などができて助かりました。しかし、初期の状況ではパソコンの画面を見ていると気持ちが悪くなったのも事実です。
ちなみに、パソコンの画面を見ても気持ち悪くならない中盤期に最も起動したのはVista付属のMahjong Titans(上海)です。Webブラウザを起動してしまうと、ストレスフルな話題も大量に目に入ってしまうので、この手の地味なゲームは有り難いと思いました。ちなみに、この時期にWebブラウザで見たのはなぜか銀河鉄道999などの古い話題が多かったように思います。既に変化しない古い話題ですね。
更に余談を言えば、999を検索したのは以下のようなフレーズが浮かんだときに、鉄郎パパは黒騎士ファウストだったことを確認するためでした。
父親勝負だ! 塔矢アキラvs星野鉄郎 壮絶Xロキシ対決!! §
病でもうろうとした頭に思い浮かんだフレーズ。
塔矢アキラの父親がプロ棋士なら星野鉄郎の父親は黒騎士だ
ちょっと冗長なので短くリファイン。
ってか、ただのダジャレかよ!