2008年04月13日
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航空写真で確認・京王線と世田谷線(玉電)を接続していた下高井戸連絡線はここだ!

Written By: 川俣 晶連絡先

 国土地理院の航空写真(2540dpiの1948年3月29日米軍撮影のUSA M871 48)を購入して、ほぼ完全に下高井戸駅で京王線と世田谷線(玉電)を接続していた連絡線路の位置を確認できました。

 写真と地図の重ね合わせ精度の問題から厳密さはありませんが、具体的な場所が分かる程度の精度で線が引けたと思います。Google Maps上で引いたラインを以下に示します。

 確かに、ホームが短い時代であれば不可能ではない経路に見えます。ちなみに、この1948年の航空写真で見る限り、京王線は2両編成で運転されています。もちろん、2両編成と言っても今時の20メートル級とは比較にならない小さな車両です。

 とりあえず、下高井戸駅連絡線ミステリーはこれで決着としたいと思います。

追記・鉄道ピクトリアルの情報 §

 鉄道ピクトリアル2003・7月臨時増刊号【特集】京王電鉄p192より。

2917は終戦後、パンタグラフのほかにポールが設けられ、下高井戸から玉電に乗り入れて大橋まで運転され、車輪削正などに使用された。

 連絡線の具体的な使い道に関する記述がありました。

 うっかりしていましたが、ポールを使わないと玉電側に入れないわけですね。

 ちなみに、同じ記事に1937年当時の下高井戸駅の構内配線図がありますが、これには以下のような状況が記されています。

  • 上り線に引き込み線がある (今はもちろん無い)
  • 玉電側は2面2線の対向式ホーム (現在は1線)

 他にも、北沢車庫前(現桜上水)のターンテーブル等、興味深い情報が山ほどある記事です。