シンラ君「異界に引っかかっていたスフィアの解析、済んでるし」
ユウナ「さすがシンラ君ね」
シンラ君「僕、何でも知ってるし」
ユウナ「スフィア、見せて」
シンラ君「これ、映像スフィアじゃないし」
ユウナ「それじゃ、ドレスフィア?」
シンラ君「それも違うし」
ユウナ「じゃあ、いったい?」
シンラ君「僕、まだ子供だし……」
ユウナ「分からないの?」
シンラ君「でも、スイッチ押すと喋るし」
ユウナ「聞かせて」
????「ヨーコ~。ヨーコ~。助けてくれ~」
ユウナ「……だれ?」
????「その声はヨーコ!」
シンラ君「ヨーコじゃなくてユウナだし」
ユウナ「あなた、誰?」
????「忘れたのか、ディジョンだ。あいつに追われてエレクトロスフィアに逃げ込んだまま撃墜されて、そのまま閉じこめられていたんだ」
シンラ君「このスフィアは、エレクトロスフィアだし」
ディジョン「そうだ。航空機はないか? 操縦してみせれば俺のことを思い出すはずだ」
ユウナ「航空機って、空を飛ぶ機械?」
シンラ君「飛空艇セルシウスに接続してみるし」
ディジョン「不思議な機体だな。だが大丈夫。操縦してみせる」
ユウナ「わあ。上手いのね、ディジョンさん」
シンラ君「アニキより上手いし」
ユウナ「そうね。もっと速く、もっと高くとお願いしても、満足行かないアニキさんとは大違いだわ」
アニキ「そんなっ。俺の立場が……」
ダチ「そう思うならいい加減、バイク感覚で飛空艇飛ばすのは卒業しろよ」
ディジョン「そうだ。おまえの操縦は見せてもらった。もっと空力を感じろ」
アニキ「くう……りき?」
ディジョン「分からないのか? ともかく俺に付いてこい、カモメ団のエース」
シンラ君「身体のないディジョンにどうやってついて行けっていうのか、謎だし」