Rot4「あの、ちょっといいですか?」
Rot1「なんだ」
Rot4「ロト隊のロトって、要するに赤っていう意味ですよね?」
Rot1「その通りだ。俺は赤いツバメだしな」
Rot4「ってことは、ロト、ロトって言われてるのって実は赤、赤と言われてるだけだったりしません?」
Rot1「そういうことになるな。ロトの勇者でもロトくじでもない。ただの赤だ」
Rot4「それ、かっこわるいですよ。僕ら、共産主義者じゃないし」
Rot1「そうか? シャアとかジョニーライデンみたいとか思わないか?」
Rot4「誰っすか、それ? ともかく、もっと格好いい二つ名を考えましょうよ。赤いツバメの隊版ですよ」
Rot1「ふむ。たとえば……」
Rot2「はいはーい! 赤い運命がいいと思います! 赤い衝撃でもいいです!」
Rot1「山口百恵かよ。年がばれるからダメ!」
Rot3「やっぱり、隊のイメージに合った名前がいいと思います。狩りをする素早く精悍な動物をということで、キツネをイメージしたいと思います」
Rot1「ほほう。いいじゃないか」
Rot3「題して、赤いキツネ!」
Rot1「山田くん。ヘルムート・シュネリンガーの座布団を全部取りなさい」
Rot4「僕はサソリがいいと思います」
Rot1「赤サソリか」
Rot4「赤ってのもやめましょうよ。もっと格好良く紅と呼ぶとか」
Rot1「いいことを言った! ロト隊は今日から埼玉紅さそり隊と名乗ろう!」
Rot2「ちょっと待ってください。どこから埼玉が出てきたんですか!」
Rot1「俺は埼玉出身なんだ、悪いか! 笑え、駄埼玉とか言って笑えよ!」
Rot3「分かりました。分かりましたから、埼玉紅さそり隊で行きましょう」
Rot1「そ、そうか? なら名乗りの練習と行こう」
Rot4「名乗りですか! それは格好良さそうですね!」
Rot1「じゃあ行くぞ」
Rot2「まずはリーダーから」
Rot1「赤いツバメ、デトレフ・フレイジャー」
Rot2「ふかづめユルゲン・マイヤー」
Rot3「魚の目ヘルムート・シュネリンガー」
Rot4「ふきでものカールハインツ・ザマー」
全員「4機揃って、埼玉紅さそり隊!」
Rot1「決まった。やはり私は格好いい」
Rot4「あのぉ。俺たちぜんぜん格好良くないんですけど」
Rot1「そりゃ、埼玉紅さそり隊だしな」
Rot2~4「がーん」