2008年06月07日
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武蔵野の森公園・掩体壕「大沢1号」「大沢2号」

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は、東京に来ている知人から誘われたので、武蔵野の森公園に残る太平洋戦争中の戦闘機の掩体壕を見に行きました。

アクセス §

 武蔵野の森公園は、調布飛行場の北側の敷地にあります。飛行場の向かい側に味の素スタジアムが見えますが、最寄り駅は西武多摩川線の多磨駅になります。JR中央線の武蔵境から乗り換えて2駅目です。私は、京王線の武蔵野台駅から白糸台駅まで歩いて乗り換えていきました。帰りは武蔵境に出たので、これで以前に乗った分と合わせて西武多摩川線は是政・競艇場前駅間以外は全線乗ったことになります。

 それにしても、西武多摩川線は以前パスネットも使えない路線で難儀しましたが、今はPASMO/Suicaが使用できるので便利になりました。しかし、自動改札ではない簡易ICカード改札機というのは初めて使ったかも。

武蔵野の森公園 §

 もともとは飛行場(航空基地)の一部だった土地なのでしょう。大きな池などもあり、広々として良い感じですが、時々着陸する飛行機が頭上を通過する騒音がかなり大きい感じです。

 調布飛行場を見るためと思われる丘や階段で上がる台などが整備されているのも特徴だと思います。飛行機見物に向いた場所だと思います。

調布飛行場 §

 プロペラ機が離着陸していました。単発機の離陸と、双発機の着陸を見ました。双発機は頭上を通過して降りていきました。

 駐機しているヘリも数機見えました。

調布飛行場

「大沢2号」 §

大沢2号

 最初に発見したのが掩体壕「大沢2号」。

 ぼろぼろですが、中を見ることができます。

 手前には説明板があって、3式戦「飛燕」のイラストも描かれています。

 ここから離陸した陸軍飛行第244戦隊の飛燕が、B-29を迎撃したわけです。調布飛行場そのものがもっと広い土地を占有する軍事基地だったわけです。

 ただ、天井が低すぎる感じがあるのは、床が埋まっているということでしょうか?

「大沢1号」 §

大沢1号

 更に奥に行くと、掩体壕「大沢1号」がありました。

 入り口は閉じられており、飛燕の絵が描かれています。

 誘導路の位置を示すマークが手前の地面に埋め込まれていました。

 脇には掩体壕と飛燕の模型も。

掩体壕と飛燕の模型

感想 §

 先日、不発弾処理で京王線が止まりました。その不発弾は、ここから飛び立った飛燕が体当たりして撃墜したB-29のものだ、という話もあるようです。更に、墜落したB-29を見に行った少年が、機体に裸の女の絵が描いてあってショックを受けたという話もあるようです。

 最近、戦争が具体的に知っている土地と連動して生々しいリアルとして意識されることが多くなっています。赤堤に落ちたB-29の撃墜場所も最近になって把握しましたが、そこは何度も歩いて通った場所でした。

 しかし、そのようなリアルが持つ意味がどの程度伝わるのか……は難しいところですね。