2008年08月21日
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21巻→23巻・フェイトのプレゼントは本当にプレゼントだったのか?

Written By: 川俣 晶連絡先

めきめきと実力を上げるネギパーティーの面々 §

 21巻にバラバラに分断されたネギパーティーの面々ですが、22巻の紆余曲折を経て、23巻にはめきめきと実力を付けつつあります。

 しかも、「仲間」として集団行動せず、誰にも甘えられない異国の地で1人単独ないし少人数集団として行動することで、一皮むけた感があります。

 特に、のどかと夕映。のどかは、他人ばかりのパーティーに1人で入って、必要な魔法アイテム集めとアーティファクト活用のコンボを完成させています。夕映は、記憶を失っていますが、ドラゴン相手に実力も十分ではない3人を指揮してまさに主役のリーダーといった存在感を見せます。

 つまり、紛れもなくパーティー分断は、ネギパーティーの実力アップに繋がっています。

であるならばフェイトのプレゼントはこのことか? §

 21時間目、189時間目、フェイトの台詞より

こちら側へ来るには、君は少しぬるま湯に浸かり過ぎていたんじゃないか?

ここからの現実は僕から君へのプレゼントだよ

 ここでいう「プレゼント」という言葉は、一見して「貴様にはこの拳を進呈してやろう」と言いつつ殴るような「相手に何かを贈るような表現を用いつつ攻撃する」表現のようにも見えます。

 しかし、フェイトがこの展開を予測していたとすれば、意外と本気で相手にプレゼントを贈るつもりで言った、という可能性もあり得そうです。

 そのことは、23巻でのフェイトの態度を見ても肯定できます。何しろ、ネギがラカンのところで修行していると聞くと、それが嬉しそうだとも受け取れる態度を示しますから。ただ、倒すためにネギを強くしているという感じも受けます。

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