2008年09月06日
川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡りtotal 3502 count

新宿区立おとめ山公園

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は新宿区立おとめ山公園に行ってきました。目的は「東京の名湧水57選」にも選ばれた湧水にあります。神田川の河岸段丘の涯線から水がわき出しています。下高井戸近辺では、あまり湧水を見かけないので(あるのかもしれないがあまり見かけないので)、湧水の現物を見ておきたかったのです。しかも、神田川関係ですので。

長い前置き §

 神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!というブログがあるのは、前から検索中に引っかかってきていて知っていました。しばらく前にもまた別件の検索に引っかかってきたので見てみましたが、最新の記事は落合近辺の話をしていました。

 しかし、その瞬間に私はその意味を理解できませんでした。神田川のブログなのに、なぜ落合の話を……と首をひねりました。

 その後でハッと気付いて地図をチェック。

 そして目から鱗がずっぽり落ちました。

落合の話は、妙正寺川と神田川合流点付近の河岸段丘の話であり、まさしく神田川の話でした!

 井の頭公園から方南町までしか確実に神田川の流路を把握していない私は、まさに神田川について知らないことだらけでした。(うちから神田川まで直線距離で300メートルもないのに!)

 神田川について「淀橋を通っている」「高田の馬場を通っている」「新江戸川公園の南を通っている」「秋葉原を通っている」といった断片的な知識はあったし、哲学堂公園に行ったときに南を流れる妙正寺川をたっぷり見たのだから、落合も神田川絡みで関係してくることぐらい、位置関係から分かっていなければならなかったのに、完全に見落としていました。

 そして、そこに存在する「湧水のある公園」。

 しかもそこの最寄り駅は高田の馬場~目白。いや、高校時代2年間、下高井戸から池袋まで通ってましたが、目白は池袋の1駅手前です。遠くまで通学していたつもりが、実は神田川の手のひらの上で踊っていたようなものだったとは。

 そのような見落としの衝撃もあって、見に行きました。

今日の移動経路 §

おとめ山公園 §

おとめ山公園

 概要は以下の通り。

  • 「おとめ山」は「乙女山」ではなく「御留山」。つまり江戸時代は立ち入り禁止だったことに由来する
  • ホタル舎があり、ヘイケボタルを育てている
  • 鯉、カルガモ、亀などが生息している
  • 高低差の多い地形であり、樹木も活用して周囲の建物があまり視界に入らないようになっている
  • 一方、高い場所に見晴台もあるが、樹木が遮ってあまり視界は良くない

 さて、感想ですが。

 広さの割に周囲から隔絶した異空間というムードを上手く演出できていて、良い感じの公園だと思いました。ホタルと湧水の他には、これといって目玉もない感じですが、そのことが逆にシンプルな落ち着きをもたらしているのかも。水の流れと意外に大きい高低差のおかげで、変化に富んでいると感じます。

 亀は大量に水の上に出てひなたぼっこをしていました。始めは生きている亀とは思いませんでしたが、水から出てきて一緒に並んだ亀がいて、全部生きている亀だとやっと認識できました。

 問題の湧水ですが、岩の間から流れ出ている感じでどうわき出ているのか良く分かりません。しかし、何となくムードは分かります。以前は下高井戸付近にもこういう雰囲気の湧水が存在した?

暗渠? §

 この歩道、もしかして暗渠? (地図上のJ~K間)

歩道は暗渠か

立派に成長した神田川 §

 帰りに神田川の橋を渡って高田の馬場駅まで歩いたわけですが、そこで見た神田川は規模が膨らんで雄大な川になっていました。下高井戸付近と違って、善福寺川や妙正寺川やその他の水を合流させて、スケールアップしているのでしょう。

Facebook

このコンテンツを書いた川俣 晶へメッセージを送る

[メッセージ送信フォームを利用する]

メッセージ送信フォームを利用することで、川俣 晶に対してメッセージを送ることができます。

この機能は、100%確実に川俣 晶へメッセージを伝達するものではなく、また、確実に川俣 晶よりの返事を得られるものではないことにご注意ください。

このコンテンツへトラックバックするためのURL

http://mag.autumn.org/tb.aspx/20080906142558
サイトの表紙【歴史資料館巡り】の表紙【歴史資料館巡り】のコンテンツ全リスト 【歴史資料館巡り】の入手全リスト 【歴史資料館巡り】のRSS1.0形式の情報このサイトの全キーワードリスト 印刷用ページ

管理者: 川俣 晶連絡先

Powered by MagSite2 Version 0.36 (Alpha-Test) Copyright (c) 2004-2021 Pie Dey.Co.,Ltd.