2009年03月04日
川俣晶の縁側電車好き日々の京王電鉄 total 3347 count

京王8000系ではなく9000系に好意を感じる理由としての「車種統一」

Written By: 川俣 晶連絡先

 私は京王の電車としては9000系が大好きです。8000系はそれほど好きではありません。では、なぜそのような差が生じるのか。

 その理由の1つは、以久科鉄道志学館「数は力」~~車種統一は鉄道の基本で述べられているような、車種統一の合理性にあります。

 もちろん、予算の都合上、山手線のように一気に全車両の入れ替えを実施することは京王線では無理でしょう。だから、新旧世代の車両が一緒に走ることまで否定する気はありません。たとえば、より高速で輸送力の高い新型車両を特急に使う、といったやり方を否定するものではありません。

 しかし「より新しく高速で輸送力の高い新型車両を特急に使う」ためには、個々の車両には「特急向き」「各停向き」といった種別があってはならないことになります。

 実際、まったく個人的な感想から言えば、「京王線に乗る」という行為において、「特急に乗る」と「各停に乗る」の間に差は感じません。単に目的地のより早く到着する電車に乗るだけです。その点で、ロマンスカーに乗ることに何かのロマンを感じることができる小田急とは違います。

 とすれば、やはり京王に似合うのは、各停から特急まで、どの種別に使っても似合うような単一の車両系統であり、実際に6000系までの過去の系列はいずれも(貴賓車500号等の例外を別にすれば)、その条件を満たすような気がします。これが京王らしい美学であるような気もします。

 とすれば、各停用、優等列車用と系統が2つに分かれたように見えてしまう7000系と8000系はあまり「京王らしくない」印象を受けます。

 その点で、各停に使っても特急に使ってもしっくり来る9000系は京王らしいと思うし、内装を改善して特急にも使われるようになった7000系にも好感を感じます。

付記 §

 以上はただの感想文で根拠は無いから信じてはいかんぞ!