これは「現場付近に集合せる内径2,100粍鋼管」写真はどこか・和泉付近の現地調査の結果の続きです。
現地を歩くだけではさっぱり分からない……ということで、紙資料を攻める方針に切り替えました。今回のターゲットは淀橋浄水場史です。なぜかうちから最も近い(といっても、そこそこ距離はある)永福図書館は所蔵している幸運に感謝。杉並の図書館では、永福と中央図書館にしかありません。
さて、淀橋浄水場史は過去にも見ていますが、その時の目当てはあくまで東京生命球場だったので、本文はほとんど読んでいません。
しかし、玉川上水新水路に関しても豊富に言及していることは覚えていました。(本当なら最初に見に行っても良かった資料です)
というわけで、見てきましたが……。
いきなりヒント炸裂!
89ページの地図です。
この地図からは以下の貴重なヒントが読み取れます。
- 全ての区間は一律に工事されていない。昭和6年、7年、8年の工事区間は厳密に区別されている。つまり、昭和8年の区間は「現場付近」に当てはまらない可能性が高い (これで対象範囲がかなり絞り込める)
- 市街地らしい範囲が斜線で囲われて示されている (この範囲は優先順位を下げられる)
- 地図西端部にある「境和田堀線の一部320m」も7年度分の工事範囲に含まれている (ここは従来対象外と考えられていた箇所)
- 直接関係はないが、池や水路らしいものもいくつか描かれている。浄水場西に描かれているのは十二社の池だろうか
余談 §
ちなみに、ここで問題にした写真は、淀橋浄水場史にも掲載されていました。しかし、遙かに不鮮明で小さいものでした。(他の写真も掲載されていました)
また鉄塔 §
永福図書館に行く途中で、北堀線24号鉄塔と和田堀線184号鉄塔を見てきました。