魔法先生ネギま！～もうひとつの世界～OAD第1話プロモーションビデオの惨状

　魔法先生ネギま！～もうひとつの世界～公式ＨＰで、OAD第1話プロモーションビデオが公開されているわけですが。

　やはりというべきか。かなり惨状を呈しています。前OADシリーズ第3話の水準から見ればかなり落ちてる?

　たとえば、冒頭のシーン。フェイトの口パク(SEのみで音楽も声も無し)と字幕の台詞が交互に出てきます。顔の中心線が画面中央にあり、動きは口パクと顔を上げるモーションのみ。

　こういうシーンは、アニメにおいては珍しくありません。ただし、それが成立するのは、たいていの場合、声優の演技によって絵の単調さを補うからです。声を出さない場合でも、音楽を使って情感を表現します。

　しかし、そういった工夫が何もなく、単調で退屈であり、この絵そのものは実質的に何も表現していません。

　もちろん、予算がないから、時間がないから、といった「大人の事情」はあり得ますが、そういう場合にも工夫の余地はいくらでもあります。たとえば、この映像では当初フェイトの口が画面中央、顔を上げた後はアゴが画面中央に来ますが、この位置を少しずらしてやるだけでもかなり単調感が和らぎます。更に、ゆっくりとパンさせたり、小さく揺らしたりといった、ちょっとした動きを付けると、かなり改善されると思います。というか、顔を上げる動画に費やす予算があれば、そういった部分に手間を掛けた方が絶対に単調感は和らいだはずです。

　少ない予算、少ない枚数で見せていくという日本アニメの(良くも悪くも)伝統的なお家芸が上手く伝承されていないのでしょうか?

　あと、この導入部でこの歌にそのままつなぐのは、構成的にあまりムードが噛み合ってないような気も……。

余談 §

　～もうひとつの世界～OADは第1～2話を予約済みなので、出来の如何に関わらず(番狂わせがなければ)買うと思います。もちろん、特典の同人誌欲しさに第1話は「とらのあな」で予約。なぜか「とらのあな」のオンラインショップのIDを既に取得済みだったので、(いったい何を買ったときに取得したのだろう?)すぐに手続きは完了できました。