トーノZEROのアニメ感想です。
今日のポケモンDPの感想。
サブタイトル §
「マリル・ポッチャマ・エレキッド!!」
あらすじ §
サトシ達は木の実の畑にたどり着きます。
そこは、ルルという少女と父母がやっていました。父母は買い付けで不在でした。
野生のポケモンのエレキッドとヒカリのポッチャマは、ルルのポケモンであるマリルを巡る恋のライバルとなります。
レアなラムの実を盗みに入ったロケット団を発見したマリルは、ポッチャマに助けを求めますが、エレキッドも含めて3匹まとめて捕らえられてしまいます。
しかし、檻の中でのポッチャマとエレキッドの喧嘩は気球を破壊してしまい、3匹は脱出に成功します。
3匹は苦労して逃避行を続けますが、再度ロケット団に襲われます。そこにサトシ達が駆けつけ、ロケット団を撃退します。
マリルとエレキッドは良い仲になり、ポッチャマは失恋します。
感想 §
いつもボールに入れないで連れて歩くポケモンという意味で、ピカチュウとポッチャマの立場は似ています。
しかし、ピカチュウとポッチャマの立場はけして同じではありません。
サトシとピカチュウは同格のパートナーであり、性格も似ていて、誰よりも深い絆で結ばれています。まさに、一心同体です。
それに対して、ヒカリとポッチャマの関係は「相互補完される異質なる者」です。ヒカリから見たポッチャマは面倒を見るべき子供のような可愛い存在ですが、ポッチャマから見たヒカリはナイトとして守るべき対象です。両者の認識は一致していませんが、相互補完的に相手を必要とします。
……という状況から見たとき、今回の話はポッチャマがヒカリのパートナーという「相互補完」関係から一歩抜け出してしまった話だと言えます。最初にポッチャマが見た夢で、ポッチャマが守るべき対象はヒカリでした。しかし、実際にこのエピソードで守るべきだったのはマリルです。マリルを守るポッチャマは既にヒカリと相互補完関係にありません。
ということは、ヒカリとポッチャマの別れは、実は意外と簡単に訪れる可能性を示します。サトシとピカチュウは不動のパートナーですが、もしポッチャマが男の子を卒業して「男」になったとき、ヒカリの手元から旅立っていく可能性も考えられます。
そして、今回タケシが行ったレクチャーは、それに至る1つのステップだったとも言えます。
そういう未来の可能性まで射程に入った興味深い話ですね。
今回の一言 §
しかし、「分かってない朴念仁のサトシ」「分かってるピカチュウ」のギャップも面白いのでした。