下高井戸の過去の小字の「蛇場美」の「蛇」という字は異様です、
しかし、「蛇」で連想するのは生き物の「蛇」とは限りません。
もしかそしたら、この「蛇」は古神田川が蛇行していた名残かもしれません。
そこから逆算すると、特に蛇行が大きかった場所が「蛇場」かもしれません。
実は下高井戸は「低地が広い」という特徴があり、特に「蛇場美」方面で顕著です。ということは、実はこの地域で川の蛇行が顕著に見られたのかもしれません。もちろん、昭和20年代の航空写真で見える光景よりも以前の話です。
とすれば、この蛇行とは何か。実は、下高グラウンドと向陽中にあった「丘」の南側を、神田川の本来の本流は通っていたのではなかったか。この「丘」も実は北の台地と繋がっていたが、貫く直線的開削で今の経路に徐々に近づいたのではないか。
別の解釈 §
災害伝承情報データベースによると以下のようになります。
地名「蛇口」「蛇場」などは崩壊・浸食地形
【内容】地名「蛇口」「蛇場」などは崩壊・浸食地形を意味する地名である。
【ポイント】「ジャクチ」の「ジャク」は土崩れ、崖という意であり、「ジャ」は崖などが崩れ落ちた所を意味する地名と考えられる。また、「蛇」(ジャ)は「崩」(ジャ)と同じ由来の地名である。
確かに、下高井戸、特に「蛇場美」方面には崩壊・浸食しそう/していそうな地形も多く、魅力的です。
感想 §
「蛇場」で検索すると「崩壊・浸食地形」というページがヒットするあたり、「蛇場美」も追求の余地があるかも。