むかしむかし、野原には可愛い花が咲いていて、メカデザイナーは男の子が夢見る職業だったのです。本当ですよ、信じないかもしれないけれど。それがメカデザイナーだったのですよ。
といわけで(どういうわけだ?)、ヤマト復活編のメカデザインを見ると、以下の2点を確実にフォローしたナイスな仕事であることが分かります。
- ヤマト世界の流れを把握している
- 現実世界の流れを把握している
たとえば、第1次移民船団の旗艦ブルーノアのデザインは、2列の主砲など、ヤマト2520への過渡期としてのデザインです。また、スーパーアンドロメダ級なども、ヤマト世界の流れからして当然あり得るものです。(むしろ、そういう流れに沿った戦艦が出てこない過去の他作の方がおかしい)
そして、艦載機の書き文字の数々。フムナとか、パイロット名などが書いてあるのは、きちんと現実世界の戦闘機を踏まえた描写です。ミサイルに乾坤一擲と書いてあるのも同様でしょう。
メカ的に良かったこと §
- コスモゼロがカタパルトに乗る時の動きが複雑だ。一瞬なのに手を抜いてない
- コスモゼロが今までになくかっこいい (特に側面ビュー)
- コスモパルサーが翼を降りたんだ状態で格納されている
- コスモパルサーの発進は複数機でエアロックに降りてから飛び出す
- やはり攻撃機もコスモパルサーに大型ミサイルを装備した姿であり、実は艦載機バリエーションは見た目よりも少ない
- きちんと「さらば」世代を継承した地球艦隊のデザイン (これこそがメカデザイナーが花形であった時代であるはずだ。それが継承されている)
- 一方で、極めて異質な異星人の船
- 異星人ごとに違うことが分かりやすいデザイン
しかし本当は §
こういう文章を書いている本当の理由は以下の2点です。
- 「さらば」の主力戦艦が好きだが、その後継となる復活編の主力戦艦のデザインがシンプルで凄くいい (その辺も手を抜いてない)
- コクピットや戦闘機の空戦描写がACE COMBAT/H.A.W.Xプレイヤーとして理屈ではなく皮膚感覚として納得したデザインだった
いや本当に。
復活編はメカも素晴らしいですね。
では、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
コックピットに座ったままでグラーバクに会いに行くヨ。
オマケ §
「ちょっとちょっと」
「なんだい?」
「いくらなんでもネタ古いよ!」
「しょうがないよ。まだアルフィーの主題歌も覚えてないし」
「でもコスモゼロの雄志は覚えているの?」
「うむ。ダグラムの第1話で赤い牙が歌っていた歌だって覚えてるぞ」
「犬が西を向いたら?」
「東へ沈む」
「それもネタが古いよ」
「これでいいのだ」
「なぜだよ」
「41歳の春だから」
「いい加減にしなさい」
「でも復活編って、まわり全部が敵ばかり。これほんと。星間連合が敵だから」
「で、オチは?」
「太陽が西から上がったら、それは偽物だ! 波動砲で撃て!」
「わあい。人工太陽だ! ドメル将軍もびっくり!」
「あのとき総統から電話さえ無ければ」
「総統も相当冗談がお好きで」
オマケ・映画の仕掛けとヤマト §
映画は仕掛けがあるケースがありますね。
- ヤマトよ永遠に ワープ・ディメンジョン方式 途中でフィルムの幅が変わる
- 秘密結社鷹の爪 バジェットゲージで予算の残りが分かる・その他
- 仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイドMOVIE大戦2010 幅は変わらないが途中で唐突に別のフィルムが始まる
と思ったら遊☆戯☆王の映画も3Dという仕掛けありらしい。
しかし、私にとっての仕掛けの原点はやはりワープ・ディメンジョン方式かも。
ところで、やはり遊☆戯☆王も闘いにまつわる「心」の問題を描く作品と思えば、やはり似ているのかも。