いろいろな経緯があって、キャッ党忍伝てやんでえのCDは1枚買ったと思っていましたが、カラス忍者の漫才が入っている版(第1回公演)ではなく、猫座千秋楽公演の方も買っていたようです。つまり、2枚ありました。というわけで「猫座千秋楽公演」も今頃あらためて聴いていますが、なんと言っても「てやんでえSpecial Express」がかっこいいのです。
まるでアニメ全盛期のパワーを見る思いがします。
- スピード感があってかっこいい
- 視聴者の子供を意識してか発音が分かりやすいが、分からなくてもいい英語になるとかっ飛ばしてかっこいい
- 「てやんでえ」の発音も前後の英語に準じてかっこいい (日本語的な発音ではない)
- 「正義」のような子供っぽい台詞は、子供番組向けの家賃のようなもので、実は「夕暮れ」「揺るがす」、「スロープ」「スタート」など、同じ文字で始まる歌詞を使っていて、日本語もさりげなく凝っている
つまり唐突感の大きな言葉の選び方も音のためであり、それが逆に歌の世界を広げているわけですね。
そういえば、「てやんでえ」のCDは1枚目のドラマからして、主役である秘密忍者隊の3人はおろか、ウサ姫もコーンの守も出てきません。ひたすらカラス忍者の頭領(これはアニメに出ている)と、部下(CDだけのオリジナル?)の掛け合いが続きます。かなり規格外れ、常識外れのCDでしたが、そういう「常識」「お約束」を蹴って別の世界に行ってしまうのが、全盛期のアニメCDというものでしょう。
とすれば、子供番組にしてはあまりに格好良すぎる「てやんでえSpecial Express」も、同じ流れの上にあります。
(ちなみに、一緒に出てきたラムネ&40のCDも凄いぞ。何しろ主題歌の歌詞が「ぷっつん」だ。とても主題歌に流していい言葉とは思えないぞ! もちろん深夜番組ではなく子供が見る時間帯だ)
こういう流れを作ったのが西崎義展さんであったのは確かで、そもそも交響組曲宇宙戦艦ヤマトからして半ばオリジナル音源を否定したようなものだったし。
そういう意味でこういうCDを聴くときには「西崎の子供達が行く」と敬礼しなければならないかもしれません。いや、本当にそう思いながら、iPodで「てやんでえSpecial Express」を聴いて歩きながら思いました。
ははは、そんなことを思うおいらはカバだね。いやカバはアフリカにいるか。バカだね。
どうでもいいけど §
この2枚のCDのAmazonでの中古価格が4000円を超えてる! 定価よりも高いやん!
そんなに世間から評価とニーズがあったのか!