2010年01月24日
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魔法先生ネギま!ULTIMATE GUIDE BOOKキャラクター編を最後まで読破した感想

Written By: 川俣 晶連絡先

 なかなかまとまった時間が取れず、ちびちびと読んでいたら時間が掛かってしまいました。

 魔法先生ネギま!ULTIMATE GUIDE BOOKキャラクター編を一応最後まで読み切った感想です。

事前の予想 §

  • 人気のあるキャラクターをスカスカのでかいカラー画像で並べて、みーちゃんはーちゃん大満足でしょ?的な、くそ嘗めた本であるが、買わされる
  • 判型がでかい
  • ページ数が少ない
  • カラーページの割合が多い
  • 値段がべらぼうに高い

実際 §

  • 判型が通常のコミックと同じである。つまり小さい
  • ページ数がべらぼうに多い
  • ほとんどモノクロページである
  • 密度が高く読み応えがある
  • ファンがいるとも思えない脇役、野郎もきちんとフォローしている
  • 先に行くとクラスメート紹介が尽きて、脇役、野郎の紹介も尽きると、猛烈なうんちくの文字の山である
  • いやもう、ここはだれ? 私はどこ? というぐらい猛烈な文字の山に迷い込める
  • どうみてもこれは、キャラのミーハー向けの本ではない。カバーが明日菜のパンチラで、そう見えるのはミーハーにも買わせる見せかけである
  • 実際は、マニアックなネギま!解析本であると同時に、解析を行う基礎資料になる (網羅的な調査はそれに値する)

 つまりですね。

 「XXちゃん可愛い、オレの嫁」的な人は金を出すだけでよく、読まないで本棚にしまえばよし。本当に喜ぶのは「萌え系」以外のファンということですね。綺麗な女の子の絵よりも、膨大な文字の山に埋もれるのが好きなタイプのファンが喜びそうな中身です。

 そう考えれば、判型が小さいことも分かります。主役は文字の山であり、絵は文字を分かりやすくするために添えられているからです。ならば、オリジナル通りのサイズ、つまりコミックのサイズより判型を大きくする必要はありません。

それにしても §

 よく調べたと思います。こちらも気付かないことまで、かなり突っ込んでいます。それにも関わらず、突っ込みすぎていません。あくまで基礎資料として使える構成です。そこも偉いところです。

未来予想 §

 魔法世界編以後も網羅した書籍は求められつつ採算の問題から実現されず、コミケで誰かが出版するが数も少なく幻になり、ネットで「作ると」という意気込みを見せるファンも出るが、意気込みだけで無惨な残骸を残して終わる……という未来予想の感じでしょうか?

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