iPadというiPodではないデバイスが発表されたそうで、ごく一部の人が熱狂しているようです。
実体は、巨大化したiPhoneだそうで。なぜそうなるかは、最近iPod touchを買った立場からは良く分かります。iPod touchは実質的に通話機能のないiPhone的な存在なので、ほとんど共通のものとして解釈できるからです。
さて、実際に使ってみると以下の弱点があります。
- 画面がすぐ汚れてみっともない。画面へのタッチが前提である以上仕方がない
- 押しても反応がないことが多い。汚れで認識されなかったり、位置がずれていることも多い
- 見ないと使えない (ブラインドではほとんど使えない)
- 文字入力がともかく使えない。ただでさえ狭い画面を巨大なソフトキーボードが覆ってしまって、そりゃもう大変 (そこまで広げないと文字をタッチできない)
- それ以前に画面がただでさえ狭い
- フリックと偉そうに言っても、ちょっと気の利いた(と考えた本人が思っている)ドラッグの派生形に過ぎないし、意図しない誤認も多い (軽く触れただけでフリックになってしまう事例もしばしばある)
というわけで、まあ他にもいろいろとあからさまな欠陥がありますが、このぐらいにしておくと。
では、なぜこれが普及するかといえば、おそらく以下の点が決定的です。
- 実際に自分では使わないで見せびらかすマシンとしては綺麗である (何か最高にクールなものを持っている自分を演出できる。本当に使っちゃダメ。汚れるから)
- iPod/iPhoneユーザーはアプリに金を使ってくれると言われている (これは泥棒行為が正義と誤認されてまかり通る時代には重要)
問題は、どうすれば問題を解決できるのかです。
まず、W-ZERO3のようにキーボードを付けるのは良い発想でしょうが、タッチパッドを褒め称えてしまった以上、これをやめる訳には行きません。
とすれば、画面を大きくすることが、明らかにいくつかの問題への対処になります。画面が広ければマージンも広くなって、ちょっとずれても入力できるようになるし、そもそも画面が狭いという問題も解消されます。ソフトキーボードを出しても、隠れない領域を広く取れます。
とはいえ…… §
もともとタッチパッドがメインだったPDAの世界であまりに使えないことに愛想を尽かし、W-ZERO3のキーボードで本格的にPDAの世界に戻ってきた身とすれば、どれほどタッチパッドが素晴らしいと宣伝されようとも、タッチパッドである限り疑いの目は避けられませんね。DSのドラクエ9もほとんどボタンでプレイしていて、タッチパッドは使っていないし。(触ったら汚れるし、ペンを出すのも面倒だし)。iPodもちょっと理由があって買っただけで、どう考えてもこれを持ち歩くのは格好良くありません。いや、今は持ち歩いてるけどね。買ってしまった以上、少しは元を取りたいから。ちなみに、W-ZERO3からよりコンパクトになったAdvanced/W-ZERO3 [es]に喜んだ経緯からすれば、「よりでかくなったiPad」に喜ぶという心情そのものが微妙かも。
ちなみに、既に某所ではアイパッド 税込98円とかi-PAD 希望小売価格 7875円といった感じで既にバカにされています。つまり、持っていたらかっこいいと見なしてもらえるかも微妙なところでしょう。
まあ、そういうわけで金もないし、いくらウィルコムが危ないという風説が広がっても当分アドエスを使い続けるかも。なに、もうアドエスは旧世代機でウィルコムも格好悪い? オレが便利に使いたい機能が安くて便利に使えればOKなので、格好など気にしないよ! (実は既にアドエスは2代目だしね。旧W-ZERO3も入れれば3代目)
まあ、不満がないと言えば嘘になるけど、まだ許容範囲です。