「ところであなた」
「はい?」
「ちょっとかっこいいわね。どう、私を護衛して某レトロな超特急に乗らない?」
「はあ」
「もし、イエスと言ってくれるならパスを上げるわ」
「えーと。それで報酬は?」
「機械の身体をタダでくれる星に行けるわ」
「じゃあ、要らないです」
「え? だって機械の身体をタダでくれる星に行けるのよ?」
「それは分かってます」
「機械の身体をタダでくれる星なのよ!」
「私の身体、もう機械なんで。っていうか、生身の身体が欲しいよ!」
ちゃんちゃん
※ やはりシャアよりアルフォン少尉の方がいじって楽しそうだぞ。頑張れアルフォン少尉!
オマケ §
「ところで、アルフォン少尉! 今回の映画のテーマを教えてください」
「なぜそんなことを私に……」
「情報はやはり情報将校ということで、教えてくださいよ! テーマは何ですか?」
「テーマか」
「やはり、機械より生身の方が強いということですか?」
「いや。我が黒色星団帝国の機械も強いぞ。機械と機械が戦えば地球製より我々の方が強いことは証明済みだ。艦隊戦では無人艦隊に圧勝ではないか」
「でもヤマトには負けてませんか?」
「それはヤマトの波動エネルギーが偶然にも我々の天敵だったからだ」
「じゃあ、その偶然が無ければ……」
「もちろん、我々の勝ちだ。デスラー砲がゴルバには無力であったイスカンダル戦役を見たとおり」
「ということは、映画のテーマって」
「3つあるな。1つは我々が本来なら最強だということ。2つめは偶然という運の助けが無ければ、ヤマトは負けていたということ」
「で、3つめは?」
「そ、それはもちろん生身の身体は素晴らしいということだ。特に雪の身体は素晴らしいぞ」
「はっ、無条件に3つめには賛成です!」
ちゃんちゃん
オマケ2 §
「さて、回答者の皆さんには複数の候補から本物のアルフォン少尉を選んでいただきます。アルフォン少尉を探せのコーナーです!」
「ちょっとまてい。またアルフォンスとか出す気か?」
「いえいえ。同じネタは繰り返しませんし、98式AVはスタジオに入りませんから出ません」
「PC-8801版アルフォスもダメだぞ」
「はいはい。もちろんですとも」
「では始めてくれ」
「では、エントリー番号1番、聖チャペル学院からいらっしゃいましたアルフォンヌ先生!」
「ちょっとまてい。こんなへんちくりんの顔のどこがそっくりさんだ!? それ以前に女じゃないか!」
「続いて、エントリー番号2番、近所のコンビニのお菓子売り場から参りましたアルフォートさん」
「既に人間ですらないわっ! って、司会者のおまえが腹が減って食いたいだけだろう。雪がアシスタントだと言うからわざわざ来てやったのに。ってよく見たらアシスタントは有紀螢だ! 隣にいるのはアナライザーじゃなくてワーワーだ!」
「ははは、良く分かりましたね。素人には見抜けないそっくりさんだったのに」
「誰でも分かるわい! 客席に混じって拍手しているのが森雪じゃないか!」
「正解です。やはり愛ですね。愛があれば立花兄弟だって区別できるそうですから。というわけで、森雪を探せのコーナーはこれで終わります」
「さっきとコーナー名違うぞ!」
オマケ3 §
「しょうがないですね。じゃあ、本当にやりますよ」
「うむ。この美形の私そっくりの人間を連れてきたまえ。ふふふ。同じぐらい美形の生身の身体なら、さっそく奪って私のものにして雪を口説いてやろう」
「では、お入り下さい」
「なんだこの赤いカエルは」
「何でも地球に侵略に来たものの現地の地球人女性に惚れてしまったそうです。いやあ、実にそっくりな境遇ですな」
「こんなカエルの身体を奪っても意味がない!」
「では共鳴をどうぞ」
「ギロギロギロギロ……」
オマケ4 §
「出張から帰ったぞ、雪~」
「あなた、おかえりなしゃい」
「うわ、何だこのしわくちゃの老婆は」
「あなたの愛した森雪じゃないでしゅか」
「嘘だ。雪なら美しいはずだ!」
「だって、出張に80年以上行ったまま帰らないんでしゅから。すっかりお婆さんになってしまいましゅ」
「な、なんだって!?」
「機械の身体は手入れさえ良ければ数千年、数万年でも同じ姿で生きられるそうでしゅが、生身の身体はそうもいきましぇん」
「うーん、本当に生身の身体が欲しいのか考え込んでしまうぞ」
「そうがっかりしないでくだしゃい。そんなこともあろうかと娘を作っておきましゅた」
「か、可愛いじゃないか。美雪という名前か。ってオレはまだ子作りしてないぞ。父親は誰だ!」
「ふふふ。それはパパとママの青春を語るいい思い出だから内緒でしゅ。本当は映像で詳しく描かれたけど、70mm版でカットされたから内緒でしゅ」
ちゃんちゃん
頑張れアルフォン少尉!
雪を私物化する行為は、男の夢だぞ!