「本当に地球に戻ってしまったのか!」
「まて、古代。違うぞ。これは偽物の地球だ。シモンがない!」
「え? あの女に指紋が無かったんですか?」
「いや、あの地球の下妻市には案内キャラのシモンちゃんが無いぞ」
頑張れ真田さん!2 §
「本当だ。このグラスには指紋がない!」
「そうだ。おかしいだろう?」
「って、真田さんの指紋も無いのはおかしいですよ!」
「ぎくっ」
「まさか、真田さんに化けて侵入した敵のスパイ!」
「オレの両手両足は義手義足なんでな。指紋はないぞ」
とすれば、指紋がないことは地球が偽物であるという証拠にならないぞ。頑張れ真田さん!
頑張れ真田さん!III §
「守、オレのことを信じてサーシャを任せてくれるんだな?」
「もちろんさ。スイッチ1つで両手両足の機能が止められるからな。もし、サーシャにエッチな欲望が出てもリモコンでサーシャの貞操はバッチリ守れるさ」
「さすが名前が守というだけのことはあるな。娘を守る配慮もバッチリだ。って、おい。オレのロリコン扱いするな!」
サーシャが1年で大きくなるとはまだ知らない真田さんであった。
頑張れ真田さん! 新たなる旅立ち §
「見れば見るほど可愛いな」
「ばぶー」
「よし、真田澪と名乗らせて本当の娘のように可愛がってやろう。何、カモフラージュのためだと言えば、周囲を説得できるぞ」
頑張れ真田さん!よ永遠に §
「澪のやつ、古代に気があるのかな。でも、いくら1年で成長したとはいえ、心はまだ未熟だからな。よし、悪い虫は排除しよう。古代にはカタパルト上で機体を整備することを勧めておけば、簡単に転落できるぞ」
「おじさま!」
「はぁ~い、おじさんはここですよ!」
穴に落下する古代。
となる筈であったが、そうはならなかった。そこに気付かないカリ城を見すぎの真田さんであった。
頑張れ真田さん! 完結編 §
「澪が死んでしまった。どうやって守に謝ろうかな。せっかく、責任を持って預かったのに。いっそ、オレが人工子宮を付けて守の子供を産んでやろうか、なんてね。ははは」
既に守は死んでいることに気付いていない真田さんであった。
頑張れ真田さん! 復活編 §
「澪を守りきれず。生き恥をさらしていた私にもついに死んで守に詫びる時が来たのか。おれは滅びる地球に残るぞ。って地球壊れないの? ブラックホール危機から回避できたの? また生き恥をさらしてしまったの? せっかく土方艦長のように格好を付けたのに!」
頑張れ真田さん。アルフォン少尉に勝てるのは機械の手足を持った君だけだ!