ダレン・シャンは予備知識まったく無しで見ました。単に見ておきたいと思ったので見に行っただけでした。本当は火曜日の予定だったのですが、4月1日まで引っ張れば府中の映画館が1000円だったので、引っ張ってみました。
事前の予想 §
府中では日本語吹き替え版だけが上映されていたので、これは子供向きかなと思いました。時期も春休みだし。あらすじも、バンパイアになって不思議な能力を手に入れて、驚きの映像の数々という感じかなと思っていました。
だが実際は §
実際に見てみると大違い。
- すぐバンパイアにならないで、それまでの話も長い
- 不思議な能力も治癒や高速移動など少数でしかないし、それほどの目玉でもない
- バンパイア対バンパニーズ戦いの話ではなく、むしろ不戦を貫いく話である、戦いはあるが、2大勢力の激突などは起きない
- 主人公もできるだけ血を飲むことを回避する
- フリークという特殊な人間達との共存を描く、かなり重くて暗い話である (ヒロインは尻尾のある女の子である)
- バンパイアになったあと、死んだことにされ、その後の家族との関係性まで問題にされる
結局のところ §
この映画は、ダレン・シャンが主人公であり、彼の名前がタイトルでありながら、実際に主人公であり、いちばん存在感があり、いちばんかっこいいのはクレプスリーということですね。
従って、ダレン・シャンとスティーブの行き違いによる対立が1つの物語の軸のように見えていながら、実際はそうではなく、その対立に決着は付きません。その代わりに来るのが、実はバンパイア対バンパニーズの戦いをけしかけて見物するタイニーと、あくまで平和に暮らそうとするクレプスリーの対立が見所になるわけですね。
思ったこと §
やはりこういう映画は頭を使って解釈を付けていかないとダメだなと思いました。単に見てもダメ。いくら日本語で吹き替えられていても、異国の話はやはり踏み込んで分かっていこうという意欲がないとダメ。
もう1つ、やはり見て世界観が広がった気がしますね。
というわけで春休み映画も一段落で、次はGW映画の奔流に備える感じかな。
やはり映画はいいものですね。