「というわけで、最近変化したことは何だろう?」
「やはり見ているアニメ類が減る傾向にあることかな」
「それから?」
「再放送を見るようになったねえ。銀魂とか」
「それだけ?」
「違うといえば、数が減って質的な変化も起きているよ。再放送もそうだけど」
「というと?」
「たとえば、ゴセイジャーって昔なら見てない特撮だ」
「そうだね。たまにライダーは見てるけど、戦隊はあまり見てないね」
「シンケンジャーが良かったから、その流れでそのまま見てるようなものだ」
「じゃあ、ゴセイジャーはダメ?」
「ダメ、と言いたいのだが実はそうでもない。いいところも結構あるから評価に困る」
「ん? いいの? ダメなの?」
「だからさ。昔なら見てない特撮なんだけど、それはダメを必ずしも意味しないわけ。単なる時間の問題による足切りだから」
「なるほど」
「だからさ。アニメが減って時間にゆとりができたことで、ゴセイジャーのような作品を切らなくなって、そこに含まれる良さを味わうゆとりができたってことだ」
「うーん、いいことなのか悪いことなのか」
「いいことだ」
「そうなのか」
「だからさ。ゴセイジャーのEDはカラオケバージョンがいい、とかそういう感想も言えるわけだ」
「歌がないの?」
「いや、カラオケの玩具を持って登場人物達が歌っている映像が入るのだ」
「それがいいの?」
「踊りのノリもいいしね」
「なるほど」
「あと土曜日といえば、昔は見るものが多くリボーンはほとんど再生しているだけであまり真面目に見てなかった。でも、今はもう土曜日に見ているのはリボーンだけなので、けっこう真剣に見ている。しかも、けっこう真剣に見る価値があるね」
「ストーリーはどのへん?」
「初代ボンゴレファミリーから継承を認められるあたりだ」
「なるほど」
「やはり数が少ないことは、ある意味で良いことだよ」
「そうなのかな」
「だって、火曜日だって、怪談レストランの放送が終わって、より深くニューヴェストロイアが見られるようになったしね」
「なら、今の状況は好ましいわけ?」
「あえて欲を言えば、まだ多いと思うな」
「ええ!? まだ多いの?」
「うん。もっと湯水のごとく再放送が流れるぐらい、ゆとりがあっていいと思うな」
「再放送か」
「だから、よりぬき銀魂さんをやっているのは良いことだと思うぞ」
「そうなの?」
「サッちゃん初登場のエピソードも久々に見て、某若妻姿を久々に見たしな」
「ああ。これってネタだね。よりぬきXXさんと書いたあとで、XXさん姿という話を書くなんて」
「ってかなぜ伏せ字?」
「午後5時台とか6時台は再放送が当たり前で、東京12チャンネルが月曜日から金曜日までロボットアニメの新作並べたときは大英断だった、という時代もあったしね」
「東京12チャンネルって、今や地デジ7チャンネルなのに」