2010年07月25日
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真拳伝説タイトロード

Written By: トーノZERO連絡先

スタッフ §

  • 放送局: テレビ東京系列
  • 放送期間: 1994年10月7日~12月28日
  • 企画:山口康男、土屋新太郎、吉田竜也、木戸睦
  • 監督(シリーズディレクター):貝澤幸男
  • シリーズ構成:金巻兼一
  • 製作担当:岡田将介
  • 演出:吉沢孝男、又野弘道、細田雅弘
  • 脚本:山崎晴哉
  • キャラクターデザイン:福田通生
  • 音楽:つのごうじ
  • 美術デザイン:坂本信人、千田国広
  • アニメーション制作:東映動画

 WikiPediaより

概要 §

 幻の格闘アニメ。当時流行していたストリート・ファイターII風に複数のスタイルの異なる格闘家が登場しますが、主人公は明確でありマーシャルアーツの使い手、真崎泰斗です。

感想 §

 格闘ゲームが流行した時期というのがあります。その時期には、当然のことながら流行した格闘ゲームのアニメ化という企画も行われています。しかし、そのいずれも成功しなかったと感じます。なぜなら、格闘ゲームとは基本的に「主人公キャラを任意に選び、それ以外のキャラが全て敵になる」というシステムであり、それを前提としたシステムで組まれているからです。つまり、直線的で選択の余地がないストーリーに組み込むと破綻してしまいます。

 だから、格闘アニメがちょっと好きな私としても契機はあくまで格闘ゲームのブーム以前となる「闘将!!拉麺男」や「鉄拳チンミ」にあるわけで、格闘ゲームのブームはそれほどインパクトがあったわけではありません。むしろ、ジャッキー・チェンの映画などに趣味はつながっていくわけです。

 そういう中でこの時期の格闘アニメにあって唯一と言って良いほど素晴らしかったのが、この真拳伝説タイトロードです。主人公が明確で最後の敵も明確。しかし、多彩な脇役が揃っていて、見せ場もあります。作品内容として実に良くできています。実際に、関係するゲームの会社の元社員から話を聞いたことがありますが、やはりつぎ込まれた熱意は並々ならぬものがあったようです。

 最終的に、薬物に頼って最強を維持しようとする行為そのものが既に負けていると指摘するところで、格闘の勝負ではない精神性で勝敗がジャッジされてしまうのも良いところです。

 しかし、実際にゲームは発売されず、アニメも早朝の時間帯にひっそりと放送されただけで、ビデオ/LD/DVD等の映像ソフト化も行われずにかなり幻になっているようです。

 グッズとしては、サントラCDがあるぐらいでしょうか。(レンタルビデオはあったらしい)

 しかし、このCDは素晴らしい内容です。つのごうじさんの作曲で胡弓によりメインテーマの旋律が流れるところが泣かせます。

 格闘アニメの歴史は、その後さほど大きな動きを見せないまま「キン肉マン2世」に行くのでしょうが、実は再び「キン肉マンII世」も最後まで放送できるか危ぶまれるという時代に陥ります。「キン肉マンII世」も、やはり精神性に優れた良いアニメでしたが、格闘アニメ受難の歴史は繰り返されるのでありました。

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