2010年07月26日
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キン肉マンII世

Written By: トーノZERO連絡先

スタッフ §

  • 放送局: テレビ東京系列
  • 放送期間: キン肉マンII世 second generations(第1期)2002年1月9日 - 2002年12月25日
  • 放送期間: キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE(第2期)2004年4月7日 - 2004年6月30日
  • 放送期間: キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE2(第3期)2006年1月4日 - 2006年3月29日
  • 原作:ゆでたまご(集英社「スーパー・プレイボーイ・コミックス」刊、『Vジャンプ』連載)
  • プロデューサー:五島尚武(テレビ東京)、木村京太郎→上田和成(読売広告社)、清水慎治→鷲尾天(東映アニメーション)
  • 音楽:渡部チェル
  • 製作担当:本間修
  • キャラクターデザイン:佐藤正樹
  • 総作画監督:袴田裕二
  • 美術監督:山口昌恭
  • 色彩設計:沢田豊二
  • シリーズディレクター:小村敏明
  • 脚本:川崎ヒロユキ、大和屋暁、まさきひろ
  • 製作:テレビ東京、読売広告社、東映アニメーション

 WikiPediaより

概要 §

 人気アニメキン肉マンの続編。キン肉マンことキン肉スグルの息子であるキン肉万太郎が、悪行超人達を相手に戦います。

感想 §

 ……と概要を書くといかにも景気の良い人気のある続編もの(2世もの)に見えますが、実際は違います。まず、初代のお約束を引き継いだ2世ものではありません。万太郎はキン肉マンとは違うタイプの少年です。テリー・ザ・キッドのように1世の伝統を引き継いだ超人も出てきますが、セイウチンのように伝統を引き継いでいない超人も多く出てきます。必然的に同じようなパターンで話は進みません。また敵も、1世の時代には複数あった敵が統合されて悪行超人にまとめられてパターンが異なります。

 この話のポイントは、結局のところいかに「怖いのは嫌だ」という主人公が恐怖を克服して戦うかという精神性にあります。つまり、アニメに限定されない格闘ものというジャンルが持つパターンに的確に合致しています。

 しかし、そもそも格闘アニメは流行らないわけで、早々に放送が終わってしまいます。それでも、アメリカ向けに作られたエピソードが放送されずに残っていてそれが無ければストーリーが中途半端で浮いてしまいます。結局深夜に放送されたもののこれも全て放送できずに終わり。更に第3期でやっと完結しました。(原作は結末が異なり、更に先がある模様)

 いちばん印象に残るエピソードは、1世世代のサンシャインが大阪で串カツを食っているシーンですね。

 「二度付けは禁止だ」

 凶悪な敵でありながら、敵である万太郎と串カツ屋で会話ができるのが奥行きというものですね。

 それからウォッシュ・アス。なんと便器の超人です。流されます。

 それにバリアフリーマン。清廉な超人と汚い老人が合体した姿というのがいいですね。しかし、これも強さを欲する若者の願いという精神性を描く超人です。

 ちなみに、イリューヒンはロシア出身なのになぜかイギリス機のスピットファイアに変形できますが、まあ些細な問題でしょう。